パラダイムシフト:社会の革命はどのように起きる?(知的な小話215)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

パラダイムシフトとは

パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然だと考えられていた物事が劇的に変化することを指します。

当たり前だと思っていた認識や思想、価値観が大きく転換した時に、パラダイムシフトが起こったということになります。

アメリカの科学者であるトーマス・クーンが提唱したものが広まったことで一般化した言葉です。

パラダイム(paradigm)は日本語で「規範」や「範例」といった意味で、シフト(shift)は「変化」や「転換」の意味です。

広義には、発想の転換や常識を疑うことによって、斬新なアイデアが生まれることを指します。

パラダイムシフトの具体例

パラダイムシフトは大きなものから小さなものまで、様々です。

いくつかパラダイムシフトの例を挙げてみます。

地動説

地動説は、ポーランドの天文学者であるコペルニクスが提唱した、太陽を中心として、地球がその周囲を回っているという説です。

今では当たり前のことですが、昔の人にとってはそうではなく、16世紀にコペルニクスが登場するまで、地球が中心にあり、太陽などの他の天体が地球の周りを動いているという天動説が信じられていました。

しかし、コペルニクスは天体の動きを観察するうちに、太陽を中心として地球がその周りを回っていると考えた方が、上手く説明がつくことに気付きます。

そしてコペルニクスは1543年の死の直前に『天体の回転について』を刊行し、太陽の周りを地球が動いているとする地動説を世に広めました。

自分が住んでいる地球が実は動いていたと知った当時の人々はさぞ驚いたことでしょう。

こうした出来事から、物事の見方が180度変わってしまうことをコペルニクス的転回とも呼びます。

進化論

進化論は、イギリスの自然科学者であるダーウィンが提唱した、生物は長期間の進化を経て現在の姿になったとする説です。

こちらも今では多くの人が信じている説ですが、昔の人にとってはにわかには信じがたいことでした。

19世紀のヨーロッパでは、キリスト教が広く信じられており、聖書に書かれている通り、神が人間を造ったと考える人が大半でした。

そんな中、ダーウィンが主張した、人はサルから進化したとする説は当時の人々の常識をひっくり返すものでした。

宗教という人間の価値観の根本が揺らいだ体験は、パラダイムシフトと呼ぶのにふさわしいでしょう。

以下の記事では、進化論と人間が生きる意味との関連について紹介しています。

ソロモンメソッド

ホットドッグの早食い選手権で生まれたソロモンメソッドも、パラダイムシフトの1つだと言えます。

小林尊氏が2001年に行った早食いの手法は、今まで普通に食べることが当たり前だと考えていた他の参加者に衝撃を与え、以後の参加者のホットドッグの食べ方を変えました。

日常会話での使用方法

「あの子、メガネ取ったらめっちゃ可愛いじゃん!」

「今、俺の中でパラダイムシフトが起きた」

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