ペルソナ:マーケティングにおいて重要な仮面とは?(知的な小話206)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ペルソナとは

ペルソナとは、マーケティングの分野において利用される言葉で、自社の製品やサービスのターゲットとなるモデルユーザーを指します。

そして、そのモデルユーザーに向けて特化した価値を提供する手法をペルソナマーケティングと呼んでいます。

ペルソナは元々、舞台上で俳優が付ける仮面を指すラテン語です。

ただ闇雲に、ターゲットの想定が無いままに開発を進めても、消費者に人気の商品を作ることはできません。

しかし、ペルソナを使ったマーケティングでは、通常と比べて、特定のユーザーに好まれやすいサービスを提供することができます。

通常のターゲットマーケティングでは「この商品は40代の主婦層に向けて販売しよう」「このサービスは20代のIT系社員に向けて作ろう」といったように、ある程度のボリュームのある層を想定して商品を作ります。

一方で、ペルソナマーケティングでは「43歳の女性で、職業は主婦。4人家族で暇な時間は海外ドラマを見ている」などの詳細な架空の対象を作ることで、真にユーザーが欲する価値を提供することができるのです。

具体的な個人をイメージすることで、商品開発時にチーム内で共通のユーザー像を持つこともできます。

ビジネスにおいて、特定の領域に特化して力を注ぎこむことで、強者に立ち向かおうとする手法を、ランチェスター戦略と言います。

ペルソナマーケティングの成功例

食べるスープをコンセプトにしたスープ専門店「Soup Stock Tokyo」は、ペルソナマーケティングの成功例として有名です。

「Soup Stock Tokyo」では、「秋野つゆ」という架空の人物をペルソナとして、商品の開発を行いました。

「秋野つゆ」は 実在しない人物ですが、37歳のキャリアウーマンで、経済的に余裕があり、シンプルでセンスの良いものを好む、といった詳細な設定がなされています。

そして「秋野つゆ」が満足するような店の場所や雰囲気、価格帯やメニューを作ります。

その結果、「Soup Stock Tokyo」創業から10年で42億円の売上を達成することに成功しました。

詳細なユーザー像に対して商品を提供するペルソナマーケティングの力が良くわかる事例です。

日常会話での使用方法

「あー、誰か可愛い子と付き合いたいな」

「それじゃペルソナの設定が甘いよ」



本サイトで紹介している用語一覧は以下です。



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