ゴールドディガーモデル:ゴールドラッシュで儲けたのは?(知的な小話115)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ゴールド・ディガー・モデルとは

ゴールド・ディガー・モデルとは、ビジネスにおける手法の1つで、過熱している市場にただ参入するのではなく、その市場をサポートする立場として参入するという方法です。

1848年のアメリカ西海岸では、ゴールドラッシュと呼ばれる金の採掘ブームが起こりました。

金が掘れると噂になり始めた初期に採掘を始めた人たちは、周りにライバルもおらず、たくさんの金を掘ることができました。

こうした人たちはファーストペンギンと呼ばれる人々で、大きな先行者利益を得ることができました。

ですが、儲かるという噂がどんどん広まるにつれて人が殺到し、次第に金の採掘量も減り、徐々に儲けが少なくなっていきます。

そして最終的には、10万人もの人がアメリカ西海岸に集まり、金の採掘は普通の仕事の給料以下の水準でしか稼げない、儲からない仕事となってしまいました。

ブームの終盤になって、過熱し終わった後に市場に参入しようとした金の採掘者たちは遅すぎで、ほとんど利益を得ることができなかったのです。

しかし、こうしたゴールドラッシュの終盤でも莫大な利益を得た存在がいます。

それは、金の採掘者たちに向けてサービスを提供した人々です。

例えば、ジーンズメーカーとして有名なリーバイスは、過酷な採掘作業の中でズボンが破れてしまうということに悩んでいると気づきました。

そこで、激しく動いても破れない作業着を販売したところ、採掘者たちが大喜びで購入し、リーバイスは莫大な利益を得ました。

こうしたサポーターとしての立場であれば、市場が過熱しきった状態から参入しても、多くの利益を得ることができます。

「ゴールドラッシュで一番儲けたのは金山を掘り当てた人ではなく、バケツとスコップを売った人だ」というのは、よく言われる話ですね。

このように、過熱した市場にサポーターとして参入する方法を、ゴールド・ディガー・モデルと呼んでいます。

実際の例

ゴールド・ディガー・モデルに則った手法は、現在でも様々な場面で見られます。

情報商材の販売

日本経済の停滞や年金の破綻などを背景に、本業以外で収入を得るべく、投資などの副業が注目を浴びています。

この流れに乗ろうと、慌ててFXや仮想通貨、ネットビジネスなどに参入しようとしているとしたら、もしかしたらゴールドラッシュにおける金の採掘者側の立場になってしまっているかもしれません。

こうした状況における、ゴールド・ディガー・モデルに則った、リーバイス的立場の存在は、情報商材屋でしょう。

「極秘の投資情報」「絶対に儲かるネットビジネス」など、世の中には怪しい商品が多数存在します。

しかし、ゴールドラッシュにおける採掘者たちのように、目の前の「金」しか見えていない人々はこうした情報商材に容易く騙されてしまうでしょう。

こうした意味では、善悪はともかく、怪しい情報商材屋はゴールド・ディガー・モデルに則った賢い存在であると言えます。

ブログの題材

2019年現在、YouTubeに動画を載せて広告収入を得るというYouTuberが、子供の成りたい職業ランキングで上位に入り込んでいます。

大儲けをしている有名YouTuberを目指して、慌てて動画を取り始めているとすれば、それは時すでに遅しでしょう。

こうした状況におけるゴールド・ディガー・モデルは、YouTuberになるための支援をする立場です。

例えば、YouTuber向けの事務所を作ったUUUMや、YouTuber科を新設した代々木アニメーション学院などがこれに当たります。

また、個人でもYouTubeにおけるゴールド・ディガー・モデルを実践している方もいます。

この方は、YouTubeそのものを始めるのではなく、YouTuberとして成功するための方法について研究し、それをブログで広めるという手法を取っています。

以下のリンクから飛べますので、興味のある方は見てみると良いでしょう。

YouTuber成功の軌跡

このように、ビジネスを考える際には、世の中の流れから一歩引いて、冷静な立場で市場への参入を考えられると良いですね。

日常会話での使用方法

「俺はYouTuberになって有名になるぞ!」

「あーあ、金掘っちゃってるね」

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