ハインリッヒの法則:事故の背景には300の異常がある?(知的な小話129)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ハインリッヒの法則とは

ハインリッヒの法則とは、労働災害において重大事故が1件起きる背景には、平均29件の軽微な事故があり、更にその背景には平均300件の異常が存在するという統計的な事実です。

事故に至る一歩手前の状態に、ヒヤリとしたりハッとしたりすることから、ヒヤリハットの法則とも呼ばれます。

例えば、車が故障し、人が亡くなってしまった重大事故が1件あったとすると、その裏では軽微な事故として軽い接触事故等が29件程度あり、ブレーキの不調等で事故には至らないまでも危険だったという出来事が300件程度あったことが推測されます。

ハインリッヒの法則から、小さなヒヤリハットでも、300件積み重なると重大な事故を引き起こしてしまうことがわかります。

軽微なブレーキの不調によるスリップでも、300回発生すれば1回ぐらいは重大事故の原因となっても不思議ではありません。

大きな事故を未然に防ぐためには、日ごろから軽微な不具合でも見逃さず、小さな危険を取り除くことが重要です。

クレームには感謝すべき?

ハインリッヒの法則によると、300件のヒヤリハットを取り除けば、1件の重大事故を防ぐことができます。

飲食店やタクシー会社など、多くの消費者向けのサービス業では、顧客からのクレームを受け付ける仕組みがあります。

これはハインリッヒの法則に学んで、重大事故を防ぐための非常に有効な方法です。

「商品の並べ方が汚い」や「運転手の態度が良くない」といった小さな不満(ヒヤリハット)をクレームとして募集し、解消することで、経営に影響を与えるようなコンプライアンス違反や顧客とのトラブルといった重大事故を未然に防いでいるのです。

クレームという言葉を聞くと悪いイメージを持ちますが、そうした小さな不満を真摯に受け止め改善することで、まだ見ぬ重大なインシデントを予防するのに役立てることができるのです。

ハインリッヒの法則を知っていれば、細かいことをいちいち指摘してくる上司の小言も許せるような気がしますね。

小言も300回我慢すれば、1回の重大事故を防げたことになるのです。

日常会話での使用方法

「こないだ電車で電話してたら知らない人に注意されちゃったよ」

「言わないだけで裏には迷惑だと思ってた人が300人いたはずだよ」



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