ブアメードの血:思い込みで人は死ぬ?(知的な小話1)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。


ブアメードの血とは

ブアメードの血とは、1883年にオランダで行われた医療実験です。

思い込みによって、人は実際に怪我をしていなくても、死に至る場合があることを確かめるために行われました


医師はブアメードという名の囚人をベッドに縛り付け、目隠しをしました。

そして、足の親指にメスを入れたフリをし、ブアメードに一定時間ごとに嘘の出血量を告げました。

ブアメードは、自分の足の親指から血が流れ続けていると信じています。

人間は、全体の3分の1の血液、つまり、成人男性なら約1リットル~1.5リットルの血液を失うと、死んでしまうとされており、それをブアメードにも伝えています。

そして、総出血量が人間の致死量を超えたことを伝えると、本当は一滴も血が流れていなかったにも関わらず、ブアメードは実際に死んでしまったのです。


プラシーボ効果とノシーボ効果

人体の不思議な特徴の1つとして、プラシーボ効果というものがあります。

これは、何の効果も無い偽物の薬を飲んだ場合でも、本物の薬だと信じ込んで飲んだ場合は、本当に病気が治ってしまうような現象のことです

この効果は実際に科学的にも証明されており、医者が何の効果も無いただの角砂糖を患者に「良く効く薬だ」と言って渡した場合、実際に病気が改善したという研究結果もあります。

そのため、薬の実験をする場合は、2グループの実験対象を用意し、片方には本当の薬を、もう片方には偽物の薬を使って、薬の効果を比較するということも良く行われています。


ブアメードの血は、このプラシーボ効果の逆バージョンと言えるでしょう。

「逆プラシーボ効果」や「ノシーボ効果」と呼ばれています。

思い込みは、病気や怪我の改善にも役立つこともあれば、悪化させてしまうこともあるのです。

「病は気から」は真実だったと言えるでしょう。


最近だと、非常に精巧なVR(仮想空間)で首を切断された男性が、実際に気絶してしまったというニュースも記憶に新しいです。


日常会話での使用方法

「『死ぬ』とか『つらい』とかばかり言ってるとブアメードみたいに本当に死んじゃうよ」

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