アンダードッグ効果:負けているチームを応援したくなる理由は?(知的な小話171)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

アンダードッグ効果とは

アンダードッグ効果とは、人は試合や戦いなどで、不利な状況にいる人を見ると、応援したくなるという心理学的な現象です。

アンダードッグ効果は負け犬効果とも呼ばれます。

テレビで甲子園の試合を流し見していた時に、両方とも知らない高校だった場合でも、負けている側を何となく応援したくなったという経験がある方も多いのではないでしょうか。

人は同情や憐れみを感じると、その対象の味方になりたいという気持ちが働きます。

そのため、弱いチームや負けているチームを見かけると、自然と応援したくなってしまうのです。

アンダードッグ効果とは逆に、勝っている方や流れに乗っているものを追いかけたくなるような心理効果は、バンドワゴン効果と呼ばれます。

マーケティングでの応用

弱みや落ち度をわざと相手に見せることで同情を惹くような手法は、しばしばマーケティングの世界で利用されます。

コンビニやスーパーが商品を大量に誤発注してしまい、お客さんに必死に買ってもらおうとSNSで拡散を求めるという光景がたまに見られますが、これもアンダードッグ効果を利用したものです。

これはかなり有用な手法で、実際に誤発注分を全て売り上げることに成功したという例もあります。

誤発注という弱みをあえて誇示するのは、アンダードッグ効果を利用してピンチをチャンスに変えるという非常に賢い手法です。

恋愛での応用

アンダードッグ効果は恋愛に役立てることも可能です。

恋愛においても、自分の秘密や弱みを相手に見せることで、相手から親近感や同情心を得やすくなります。

人は、どんな人なのかか詳しくわからない相手よりも、弱みを見せてくれた相手を信頼しやすい生き物です。

また、自分が弱みを見せたことで、返報性の原理によって、相手も何かお返しをしなければならないと感じ、秘密を共有してくれるかもしれません。

傍から見るとどうしようもないようなダメ男が意外にモテることが多いのも、こうしたアンダードッグ効果によるものなのかもしれません。

日常会話での使用方法

「俺はブサイクで頭も悪くて足も臭いけど、付き合ってくれ!」

「普通にやだ」



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