バンドワゴン効果とは?「みんなが選ぶ」に引かれる心理と3つの違い

知らない店の前に行列ができていると、「何がそんなに人気なのだろう」と気になります。同じメニューでも、誰も並んでいない店よりおいしそうに見える。自分の好みを決めるときにも、ほかの人の選択は入り込んできます。

バンドワゴン効果とは

バンドワゴン効果は、ほかの人が選んでいることが、自分も選びたいという気持ちを強める現象です。「流行に乗る」「みんなと同じものを持ちたい」という動きが典型です。

バンドワゴンは馬そのものではなく、パレードなどで楽団を乗せる車のこと。そこに乗るという表現が、人気のある運動や流行に加わる意味にも使われます。言葉の意味はMerriam-Websterの辞書で確認できます。

経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインは、1950年の論文で、他人の消費が自分の需要に関わる現象として、バンドワゴン・スノッブ・ヴェブレンの三つを整理しました。

「人気だから欲しい」にも、いくつか理由がある

行列の店を選ぶときは、「ほかの人が食べて評価したなら、外しにくそう」という推測をしているかもしれません。友達と同じゲームを選ぶなら、会話に入りたい、いっしょに遊びたいという目的もあります。

ただ、人気を手がかりにしているからといって、すべてが同じ心理とは限りません。友達と通信するために同じアプリが必要なら、利用者がいることには実用上の意味があります。人気の影響と、実際の便利さが重なる場面もあるのです。

逆に、「どんなゲームかは知らないけれど、ランキング上位だから欲しい」と思うなら、順位が判断の大きな部分を占めています。ここで一度、順位を隠して紹介画面だけ見たら選ぶだろうか、と考えてみると面白いです。

スノッブ効果・ヴェブレン効果との違い

効果魅力を感じる理由架空の買い物の例
バンドワゴンみんなが選んでいる友達の間で人気のバッグが欲しい
スノッブほかの人と違うものを持てる持つ人が増えたバッグより、珍しいバッグを選ぶ
ヴェブレン高い価格が、地位や豊かさの印になる高価だと知られるバッグを持つことが魅力になる

スノッブ効果は「広まると魅力が下がる」、ヴェブレン効果は「高価であること自体が魅力になる」という違いです。限定品が欲しくなる理由が必ずスノッブ効果とは限りません。色が好み、地域の思い出になる、売り切れが心配、といった別の理由も考えられます。

また、高い商品を選ぶ理由が「品質もよさそうだから」なら、価格を品質の手がかりにしている話です。見せびらかせる価値を重視するヴェブレン効果と、そのまま同じにはできません。

同じ人の中でも、好みは変わる

服は人とかぶりたくないのに、ゲームは友達と同じものを遊びたい。そんな組み合わせは自然です。「この人は流されるタイプ」と人全体に名前をつけるより、何を選ぶ場面で、どんな目的があるのかを見る方が役に立ちます。

自分に合う買い物か確かめたいときは、次の三つを別々に言葉にしてみましょう。

  • その物で何をしたいのか。
  • みんなが選んでいることで、何がうれしいのか。
  • 人気がなくなっても、使い続けたい理由はあるか。

たとえばラーメンなら、味の好み、待てる時間、予算があります。行列は店を知るきっかけにして、最後は自分の条件に戻る。人気を無視する必要も、人気だけに任せる必要もありません。

アプリを伝える側なら、人気の前に体験を見せる

ゲームを紹介する側としては、「人気です」だけでは、初めて見る人が遊びを想像できません。実際の画面、何を考えるゲームなのか、一人で遊ぶのか友達と遊ぶのかが分かる方が、選びやすくなります。

たとえば『その場で大喜利』の紹介では、回答や投票の画面から遊び方を見られます。知るきっかけは評判でも、試したくなる理由は体験の中にもあります。みんなの選択と、自分が楽しめそうな場面。その両方を見て選べると、流行との付き合い方も少し自由になります。

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