カブトムシの箱とは?ウィトゲンシュタインの思考実験を具体例で解説

中身の見えない箱をそれぞれ持ち、同じ記号の吹き出しで話す三つの駒

誰もが箱を持ち、自分の箱の中だけを見られる。そして中身をみんな「カブトムシ」と呼んでいる。他人の箱は、一度も確かめられません。この世界で「カブトムシ」という言葉は、何を意味するのでしょうか。ウィトゲンシュタインの箱は、言 …

功利の怪物とは?幸福の合計だけで、分け方を決めてよいのか

三枚の同じ紙皿のうち一枚だけにケーキを集め、二枚を空にした配分の模型

一個のケーキで、ほかの人の千倍うれしくなる人がいたら、ケーキは全部その人へ渡すべきでしょうか。幸福の合計を増やすだけなら、そう見えるかもしれません。「功利の怪物」は、その結論をどこまで受け入れられるかを問う思考実験です。 …

中国語の部屋とは?「答えられる」と「理解している」は同じなのか

記号カードを受け取り、手順書に沿って別のカードを返す小さな部屋の模型

質問に自然な答えが返ってきたら、相手は意味を理解していると思いますよね。でも、その返事がすべて規則に従って作られていたらどうでしょう。中国語の部屋は、「会話が成立すること」と「意味を理解すること」の間にある溝を考える思考 …

バタフライ効果とは?小さな違いが未来の予測を難しくする仕組み

同じように始めたはずなのに、しばらくすると結果がまったく違う。バタフライ効果は、わずかな出発点の違いが、時間とともに大きな違いへ育つ現象を指します。何でも「小さなことが大事件を起こす」と言い換えると、その面白い部分を見失 …

哲学ゾンビとは?人間と同じ体に「感じる経験」がなかったら

同じ姿勢で同じ対象を見る、外側からは違いの分からない二つの紙人形

赤いものを見て「赤い」と言い、転べば「痛い」と言う。それなのに、赤さも痛みも、内側ではまったく感じていないとしたら。哲学ゾンビは、そんな存在を想像することで、意識を説明する難しさを考える思考実験です。 ホラーのゾンビとは …

水槽の脳とは?見えている世界が作られたものだったら

円筒の容器に収まる紙の脳が、紫のコードで家と木を描いた紙のパネルにつながる模型

目の前の机に触れ、窓の外の音を聞く。どちらも現実らしく感じます。でも、その感覚が、すべて外部の装置から送られているものだったら。水槽の脳は、「体験が同じなら、世界について何を確かめられるのか」と問う思考実験です。 脳だけ …

ヘンペルのカラスとは?白い靴で「カラスは黒い」を確かめられる?

黒いカラス一羽のそばで、離れた白い靴に虫眼鏡を向けた紙模型

カラスが黒いか調べたいのに、白い靴を観察する。こんな調査に意味はあるのでしょうか。ヘンペルのカラスは、論理的に同じ内容の言い方と、仮説を支える証拠との関係を考えるパラドックスです。 「すべてのカラスは黒い」の対偶 考える …