ビュリダンのロバ:優柔不断は野垂れ死ぬ?(知的な小話21)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ビュリダンのロバとは

ビュリダンのロバとは、主に心理学の分野で使われる、自由意志を持つことが重要であることを示すための例え話です。

飢えに苦しむロバの前に二股の道があり、その両方の道の先に全く同じ量、同じ質の干し草が置いてあるとします。

2つの道はどちらも全く同質であり、優劣が無いため、ロバはどちらの道へ行くべきが選択することができません。

結局いつになっても、どちらの干し草を選ぶべきか決めることができず、ロバはそのまま餓死してしまいます。

この例え話では、ロバがプログラムのように機械的な判定をしたため、同質なものに優劣をつけることができず、餓死してしまいました。

しかし、当然のことながら、「何となく」でどちらかの道を選べば干し草を食べることができ、餓死するようなことはありません。

理論を強調し過ぎると選択ができなくなってしまうこともあるため、自由意思を持って行動することが重要であることを説くための例え話としてよく利用されます

決断できない時の対処法

ビュリダンのロバの話自体は非現実的な仮定あり、同質の干し草の選択ができずにロバが餓死してしまうことはあり得ないように思えます。

しかし、私たちの日常生活でも、生死にかかわるほど大袈裟ではなくとも、ビュリダンのロバと似たような状況は起きています。

以下のような経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

・掃除をしようと思うが、どこから手を付けていいかわからず、始められない

・仕事が大量に溜まっているが、優先順位が決まらず、手が付けれない

・テスト勉強をしなければならないが、どの教科から始めようか迷ってるうちに、テレビを見始めた


これらの例は全て、物事の優先順位が付けられず、行動不能となっている点で、ビュリダンのロバと同じ状況です。

こうした場合、あれこれ考えて動けなくなる前に、やるべきことに着手することが大事です。


人間の持つ心理効果として「作業興奮」という作用があります。

これは、何事も「とりあえずやってみる」ことで、自然とやる気が出てくるという心理効果です。

部屋の掃除を始めるまではやる気が出ずに時間がかかったが、始めてみるとどんどん綺麗にしたくなって掃除が進んだ、という経験がある方も多いのではないでしょうか。

この効果を自分に当てはめることで、やる気の出ないときや、何をすれば良いかわからない時に、自分を奮い立たせることができます。

勉強を始められない時にはとりあえず机に向かって本を開いてみることが重要であり、ジョギングをする気になれないときは、とりあえず運動靴を履いて外に出てみることが重要なのです。

そうすれば自分でも驚くぐらい勉強やジョギングのやる気が出てきます。

ビュリダンのロバにならないためにも、この「作業興奮」という心理効果は覚えておいて損は無いです。

日常会話での使用方法

「ねえねえ、白と黒どっちのワンピースが良いと思う?」

「お前はビュリダンのロバか」

漫画でおさらい

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