『黒いマヨネーズ』を読んで考えた、ギャンブルと期待値の落とし穴

開いた本のそばに、グー・パー・チョキの手の模型と色付きの丸いコマが並ぶイラスト

ブラックマヨネーズの吉田敬さんが書いた『黒いマヨネーズ』を読みました。共感する話もあれば、首をかしげる話もある。でも、そのどちらも含めて面白い一冊でした。特にギャンブルの話から、運と判断、そして期待値について考えさせられ …

抜き打ちテストのパラドックスとは?「絶対ないはず」が外れる推理

一列に並ぶ五枚の白い卓上カレンダー型の紙と、中央の手前に伏せて置かれた紫の用紙

先生が言いました。「来週の月曜から金曜のどこかで、一回テストをします。ただし、その前日の夜には、翌日がテストだと確実には分からない抜き打ちテストです」。 生徒は少し考えて、「それならテストはできません」と言います。ところ …

シグナリング理論とは?学歴や実績は、なぜ能力の手がかりになるのか

紙の証書の巻物と、完成した小さな紙の風車、その材料の端を並べた模型

「自分は仕事ができます」と言うだけなら、誰にでもできます。それでも、資格や実績、学歴が能力の手がかりとして使われるのはなぜでしょう。シグナリング理論は、相手に直接は見えない情報を、観察できる行動で伝える仕組みを考えます。 …

永劫回帰とは?ニーチェが問う「同じ人生を、もう一度」

家・コップ・本・鉛筆を並べた一周の紙の道を、一つのコマがまた巡る日々の模型

明日から人生をやり直せるとしても、何も変えられません。うれしかった日も、失敗した日も、そのとき考えたことまで、まったく同じ順番で繰り返します。それが一度だけでなく、何度も続くとしたら。ニーチェの永劫回帰は、そんな問いを私 …

ラプラスの悪魔とは?「未来が決まる」と「予測できる」の違い

球の配置と歯車を組み合わせ、状態から先の動きを考える計算模型

サイコロの目は運で決まるように見えます。でも、投げた力、回転、床の状態をすべて正確に知っていたら、出目を計算できるでしょうか。ラプラスの悪魔は、この問いを世界全体まで広げた、架空の知性です。 世界のすべてを、一つの計算で …

『利己的な遺伝子』と恋愛を考える:「本能だから」で片づけない読書案内

二重らせん模型と開いた本、ハート形の置物があるテーブルで向かい合って話す二人のイラスト

恋愛について「男はこういうもの」「女はこう考える」と説明されると、分かった気になりやすいものです。リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』も、その説明に使いたくなる一冊でした。ただ、本の視点を人間の恋愛へ持ち込むときに …

スワンプマンとは?自分そっくりの存在に、同じ記憶はあるのか

同じ姿の二つの駒のうち、一方だけに過去から続く足跡がある模型

姿も脳の構造も、自分とまったく同じ存在が突然現れたとします。その存在は家へ帰り、友人に挨拶し、昨日の話をします。けれど、昨日を一度も生きていません。スワンプマンは、「今の状態が同じ」と「同じ過去を持つ」の違いを考える思考 …