ハロー効果:就活での顔採用は正しい?(知的な小話19)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ハロー効果とは

ハロー効果とは、ある対象を評価する際、その対象が持つ別の特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる心理現象のことです。

この効果は、肯定的に働くこともあれば、否定的に働くこともあります。

ある実験では、目の前に現れる男性が、高学歴だと事前に聞かされた女性は、無口な男性が現れた時に「知的でクール」だと評価をしました。

その一方で、男性が低学歴だと聞かされた女性は、同じ無口な男性が現れた時に「卑屈で根暗」だと評価をしたそうです。

この実験は、同じ人間を見ても、事前情報の内容によって、受ける印象が変わってしまうということを示しています。

つまり、人のイメージは第一印象に引きずられるということなのです。 

例えば、以下のような体験は、ハロー効果によるものだと言えます。

・腕時計に全然詳しくないが、社長が付けている腕時計は高そうに見える

・菅田将暉が変な格好をしていてもオシャレに見える

・食べログで高評価のラーメンは味は普通でも美味しく感じる

・ダウンタウンの松本人志が喋ることは何でも面白く感じる

・顔は見たことないが、上白石萌音という名前で美人を想像する


似たような体験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

それほど人の印象というものは当てにならないものなのです。

顔採用の正当性

就活をしていると、「顔採用」という単語を良く聞きます。

顔採用とは、企業が面接等で採用者を決める際に、男女問わず容姿の整っている人を優先して採用をする行為のことを指します。

自身が就活をした頃も、何となく「格好いい/美人の友達ばかり内定が決まっていくな」と感じたことがありました。

また、以下は有名なテレビ番組の企画で、顔採用について検証された時のもので、容姿が整っている人の方が採用されやすい傾向にあることが明確に示されています。

企業側が意図的に行っているかは別として、容姿の整っている人が優遇されているという意味で、顔採用が行われていることは間違いないでしょう。


こうした状況を受けて「顔採用はズルだ!」「しっかりと能力で人材を選ぶべきだ!」という意見を言う人を良く見ます。

しかし、顔だけを見て能力を全く考慮せずに行う採用は論外ですが、ハロー効果の存在を考えると、容姿の整った人を優遇する顔採用もあながち間違いではないと考えます。

上記で紹介したように、人間の印象や評価は、最初の印象(ここでは容姿のこと)に引きずられます。

例えば、同じプレゼンテーションをしても、イケメンがするのと、ブ男がするのでは、説得力が変わります。

取引先に食事の接待をする時も、美人が相手をした方が、地味な女性がするよりも、好感を持たれるでしょう。

このように、仕事の様々な場面で、イケメン/美人は高評価を得やすいです。


そのため、企業側の戦略としては、能力が同程度または少し劣っているぐらいである場合は、見た目のキレイな方を採用しておいて損は無いのです。

また、ハロー効果の力は面接でも発揮されるので、同じ受け答えをしていても、無意識に容姿の整った方が採用されている場合もあるでしょう。

そうした微妙な積み重ねが、イケメン/美人を優遇する顔採用という就活の神話を作り出しているのです。


ちなみに、「ハロー」とは「halo:後光や光の輪」の意味で、英語の挨拶のハローではありません。

日常会話での使用方法

「あんな可愛い子が性格悪いわけない!」

「まんまとハロー効果に騙されてるな」

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