功利の怪物:女性は胸を揉ませるべき?(知的な小話23)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

功利の怪物とは

功利の怪物とは、最大多数の最大幸福を追求する功利主義を批判するために使用される例です。

イギリスの哲学者であるジェレミー・ベンサムは、社会全体の幸福の総量を最大とする行為が正しいと考える功利主義を唱えました。

1人の作業員を犠牲にして、5人の作業員を救う行為が正しいかを問う有名なトロッコ問題では、功利主義者は迷うことなく1人の作業員を殺し、5人を救うことになります。(1人が生き残る幸福度より、5人が生き残る幸福度の方が大きいため)

知的な小話31:トロッコ問題(究極の選択?)


また、功利主義では、社会全体の幸福量を重視するため、3人の人間が「+3」の幸せを感じることよりも、1人の人間が「+10」の幸せを感じることの方が、優先されます。


こうした性質から、時に功利主義は誤った結論を導き出すことがあります。

例えば、人間がケーキを食べると+1の幸福を感じることができるとした時に、ケーキを食べて+1000の幸福を感じることができる「功利の怪物」 という存在を仮定します。

ケーキが1つしかなければ、最大の幸福を得るために、それを「功利の怪物」に与えるべきです。

しかし、ケーキが複数ある場合も、社会全体の総幸福量を増大させるために、全て「功利の怪物」に与えるべきだということになります。

つまり、「功利の怪物」が通常の人間よりも多くの幸福を得ている限り、功利主義の下では社会全体の総幸福量は最大となるものの、大多数の人間が不幸になってしまうのです。

功利主義とおっぱい

ここでは、功利主義の考え方を利用して、「女性は男性におっぱいを触らせてあげるべきだ」ということを論理的に説明したいと思います。


基本的に、女性は好意を持っていない男性に胸を触られて良い気分はしないでしょう。

ですが、胸を揉まれる行為で、怪我をしたり、痛みを伴ったりすることはありません。

ここで、女性が胸を揉まれて嫌な気分になる不幸度をー1ポイントとします。

一方、男性は常日頃から女性のおっぱいを触りたいと考えています。

おっぱいを触ることができれば、その瞬間はもちろん、その後1週間は幸せな気持ちが続くでしょう。

おっぱいを揉んだ時に男性は、控えめに見積もっても、女性が嫌な気分になる不幸度より、倍の幸福度を感じることができるでしょう。

よって、男性が胸を揉んで嬉しい気分になる幸福度を+2ポイントとします。

お気づきの方もいるかもしれませんが、女性が男性におっぱいを揉ませる行為によって、社会全体の総幸福量は増大しています。

つまり、おっぱいを揉ませることは社会全体の幸福に貢献する良い行為ということになります。

逆に言えば、胸を揉ませない女性は、社会全体の幸福度を上げる機会を奪っていることになり、悪だと言えるのです。

女性のみなさんは、これを機にどんどんおっぱいを触らせてあげてみてはいかがでしょうか。


・・・

ここでは、男性を功利の怪物に見立てて、無茶苦茶な理論をそれっぽく説明してみました。

こうした暴論が成立してしまうため、単純な幸福量だけで行為の正当性を判断する功利主義は、誤りだと言えるでしょう。

日常会話での使用方法

「おい、そのお菓子を俺によこせ」

「ちくしょう、功利の怪物め・・・」

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