魂の三分説:人間の魂の性質を3つに分けると?(知的な小話216)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

魂の三分説とは

魂の三分説(さんぶんせつ)とは、古代ギリシアの哲学者であるプラトンが提唱した、人間の魂を3つの性質に分ける考え方のことです。

プラトンは『国家』の中で、魂を以下の3つの区分に分けました。

①理知(ロゴス)
②欲望(エピテュメーテース)
③気概(テュモス)

理知は、善に向かって知識を得ようとする部分です。

欲望は、肉体的な欲求や金銭的な利益を求めようとする部分です。

気概は、勝利や名誉を求めようとする部分です。

プラトンは、これらの3つの性質が上手く調和することで、人が善く生きることができると考えました。

ちなみに、ポール・ワイスは魂とは何かを考えるために、試験管の中でヒヨコをすりつぶすという思考実験を提示しました。

馬車の比喩

プラトンは著書である『パイドロス』の中で、魂の三分説を説明するために、馬車の比喩を使いました。

馬車は2頭の馬に引かれており、上には御者が座っています。

2頭の馬に当たるのが、気概と欲望です。

右側の馬は美しい姿をしており、鞭を打たずとも言葉だけで指示を聞く優秀な馬で、気概の象徴です。

左側の馬は醜い姿をしており、鞭や棒で叩くことでようやく言うことを聞く悪い馬であり、欲望の象徴です。

気概の馬は勝利や名誉に向かって進もうとしますが、欲望の馬は好き勝手暴れてそれを邪魔しようとします。

そして、その対立する性質を持つ2頭の馬を上手に操るのが、御者であり、理知の象徴となっています。

理知の部分が2つの相反する魂の性質をコントロールすることで、人間は善に向かって進むことができるのです。

プラトンは「無知の知」で有名なソクラテスの弟子です。

日常会話での使用方法

「あー、寝てるだけで金が入ってくる生活がしたい」

「三分の中で欲望が強めだな」

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