SWOT分析とは?4つの視点と、分析を行動につなげる具体例

新しいことを始めたいのに、良い点も心配な点も次々に浮かんで、結局どこから手を付ければよいのかわからない。そんなとき、考えを4つの箱に分ける道具がSWOT分析です。箱を埋めることより、そこから次の一手を選ぶことが大切です。

SWOT分析の4つの要素

SWOT分析は、強み・弱み・機会・脅威から、目標に関係する状況を整理する方法です。英語のStrengths、Weaknesses、Opportunities、Threatsの頭文字を取っています。

視点内部の要因外部の要因
目標にプラス強み(S)機会(O)
目標にマイナス弱み(W)脅威(T)

内部は自分たちの技術や運営など、外部は顧客の変化や競合などを考えます。オーストラリア・クイーンズランド州政府も、内外の要因を分け、結果を行動計画へつなげる方法として紹介しています。SWOT分析の説明

架空のラーメン店で考えてみる

「平日の昼に来店する人を増やす」を目標にした、小さな店を想像してみましょう。ここからは説明用の架空の例です。

  • 強み:野菜を使ったメニューがあり、注文後に早く提供できる。
  • 弱み:駅からの道がわかりにくく、店の場所が伝わりにくい。
  • 機会:近隣に新しいオフィスができ、昼食を探す人が増える。
  • 脅威:近くの競合店が、昼限定の割引を始める。

「おいしい」「競合がいる」だけよりも、どの客の、どの場面に関係する話なのかが見えてきます。同じ店でも、夜の団体客を増やす目標なら、席数や予約の仕組みがもっと重要になるでしょう。

クロスSWOTで次の一手を作る

4つの箱を組み合わせて方策を考える方法を、クロスSWOTと呼びます。上の店なら、次のような案が作れます。

  • 強み×機会:近隣の働く人に、提供の早い野菜メニューを紹介する。
  • 弱み×機会:駅からの道順を写真で示し、初めて来る人を案内する。
  • 強み×脅威:値引きだけで競わず、メニューの特徴と待ち時間を伝える。
  • 弱み×脅威:大きな広告を始める前に、店を見つけにくい問題を直す。

組み合わせた案が必ず成功するわけではありません。「誰に何を伝えるか」を具体化し、小さく試す候補を作るための考え方です。

アプリ開発にも使える

たとえば、問題を作る技術はあるけれど、初めて遊ぶ人への説明が弱いパズルアプリ。強みを増やすために問題を追加する案と、弱みを補うために最初の画面を直す案では、取り組む場所が違います。

まず「インストール後、最初の問題を楽しんでもらう」と目標を絞れば、問題数より操作のわかりやすさが優先されるかもしれません。具体的な入口づくりは、ゲームのルール説明の作り方でも考えています。

分析で終わらせない3つの工夫

  1. 目標を先に書く。何をよくしたいのかで、強みと弱みの意味が変わります。
  2. 事実と予想を分ける。「説明が伝わらない」が観察なのか、作り手の心配なのかを区別します。
  3. 一つの行動に絞る。担当・期限・確認する結果を決め、試した後に見直します。

SWOT分析そのものは、案の優先順位を自動で決めてくれません。4つの箱は考えるための地図です。その地図を見ながら、今の目標に近づける一歩を選びましょう。

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