ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
パラレルワールドとは
パラレルワールドとは、ある世界とは別の時空に平行して存在する世界を指します。
パラレル(parallel:平行)ワールド(world:世界)を直訳して、平行世界とも呼ばれます。
SF映画やSF小説などでは、今自分が生きている世界とそっくりのパラレルワールドが別に存在し、その世界にも自分に似た存在が生活しているという設定がよく見られます。
実は自分が生きている世界とは別にもう1つ世界があり、自分と同じ存在がもう1人いた、という設定は視聴者や読者を驚かせるのに都合が良いのでしょう。
鬼頭莫宏作の『ぼくらの』は14人の少年少女がロボットに乗って敵と戦う漫画ですが、パラレルワールドを題材にしており、非常に面白いです。
パラレルワールドは、フィクションの存在だと思われがちですが、理論物理学において、実際に存在するという仮説もあります。
別の時空には、自分とそっくりの人間がいるかもしれないと思うと夢がありますね。
また、もしかすると織田信長が明智光秀を返り討ちにしたパラレルワールドがあるかもしれませんし、ヒトラーが第二次世界大戦で大勝した世界があるかもしれません。
タイムパラドックスを解決できる?
通常、タイムマシンで過去に戻ることは、矛盾が生じるため不可能とされています。
こうしたタイムマシンによる矛盾はタイムパラドックスと呼ばれています。
例として、有名な親殺しのパラドックスを考えてみます。
タイムマシンを使って自分が生まれるより前の過去に戻り、自分の親を殺したとします。
そうした場合、親は自分を生むことがなくなり、親は誰にも殺されないことになりますが、その結果として自分が生まれ、親は再び殺されることになってしまいます。
こうした矛盾が生じるため、基本的には過去に戻ることは理論上できないはずですが、パラレルワールドの存在を仮定すれば、過去に戻ることも可能になります。
パラレルワールドの存在を仮定し、過去へのタイムトラベルを行うと、自分が住んでいた世界Aの過去ではなく、世界Aよりも過去の時間を進んでいる世界Bに行くことになります。
そうすれば、世界Bで自分の父親を殺したとしても、世界Aの父親から生まれた自分の存在が消えることはなく、親殺しのパラドックスによる矛盾は生じないことになります。
このように、パラレルワールドはタイムパラドックスの解消に応用することができます。
日常会話での使用方法
「別の時空にはパラレルワールドがあるらしいよ!」
「お前みたいなどうしようもないやつがもう1人いるのか」
本サイトで紹介している用語一覧は以下です。