ジラードの法則:口コミは最強のマーケティングツール?(知的な小話70)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ジラードの法則とは

ジラードの法則とは、フランスのセールスマンであるジョー・ジラードによる、人はだれでも平均して250人程度の人との繋がりがあるという仮説です。

ジラードの調査によると、葬儀の際の会葬者の平均数は250人で、結婚式に招待される人数の平均数も、新婦側も新郎側も250人であるそうです。

このことから、ジラードは、1人の人間の向こう側には、250人の人間がいると考えました。

そして、ジラードは営業の際に、「1人の人に好感を与えると、250人に好感を与えていることになる。ひとりひとりのお客を大切にしよう。」と考えて行動し、ギネス記録にも載る世界一のセールスマンになりました。

こうした人と人との繋がりから、全ての人間は、6ステップ以内で繋がっているとする、6次の隔たりという仮説もあります。

口コミの重要性

商品やお店などを宣伝する際、口コミは非常に重要な要素の1つです。

1人のお客さんにどれだけ商品の良さを理解してもらっても、そのままでは最大でも1人の相手に購入してもらえるだけです。

しかし、その人が口コミで友人などに商品の良さを伝えれば、より多くのお客さんに商品を買ってもらうチャンスが生まれます。

そしてその先で更に口コミが広まれば、理論上、商品を買ってくれる可能性のある潜在的な顧客は無限に広がります。

また、単純にテレビCMや電車広告で商品を伝えられるよりも、信頼のできる友人の口からオススメされた場合の方が、実際の購買に繋がりやすいです。

有名な口コミマーケティングの成功例として、江崎グリコが行なった「ポッキー&プリッツの日」キャンペーンがあります。

グリコは、11月11日をポッキー&プリッツの日とし、その1日の間にTwitterでされた「ポッキー」を含む投稿数でギネス記録を目指しました。

目標としたのは200万ツイートでしたが、結果は371万44ツイートで、目標を遥かに上回りました。

このキャンペーンは実際に売上の向上にも繋がっていて、キャンペーン前後の1ヵ月の売上は、前年同期比で3割程度増加したそうです。

こうした実例からも、人は個々で多くの繋がりを持っているというジラードの法則が有効であることがわかります。

ちなみに、人による紹介により、商品購入やサービス利用、会員登録などを促すマーケティングの仕組みをリファラル・マーケティングと言います。

日常会話での使用方法

「バーカ」

「今お前は俺の背後の250人を同時に敵に回したぞ」



本サイトで紹介している用語一覧は以下です。



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