セルフハンディキャッピング:テスト前日に掃除したくなる理由は?(知的な小話103)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

セルフハンディキャッピングとは

セルフハンディキャッピングとは、わざと自分に対してハンディキャップを課すことで、物事に失敗した時の言い訳にするといった行為を指します。

テストで悪い点を取って自分の頭が悪いことが明らかになるのを避けるために、あえてテスト前日に掃除をし、悪い点を取った時の言い訳にしているような場合、セルフハンディキャッピングを行っていると言えます。

人は自分の失敗を認めたがらない生き物です。

自分の失敗や能力の限界に直面することを避けるために、セルフハンディキャッピングによって予防線を張ることで、原因を自分ではなく外的要因に転嫁するのです。

セルフハンディキャッピングには、獲得的セルフハンディキャッピングと主張的セルフハンディキャッピングの2種類があります。

獲得的セルフハンディキャッピングは、上記の例のように自分に対して言い訳を行うために、言い訳をあらかじめ用意する行為で、主張的セルフハンディキャッピングは、テスト前に「全然勉強してない」「体調が悪い」などと周囲にアピールする行為を指します。

人は自分を守るために、自分のことをよく騙します。

以下記事で紹介している認知的不協和も、自分を守るために自分に対して嘘をつく現象の1つです。

セルフハンディキャッピングのメリット

セルフハンディキャッピングは自分を騙す行為ですが、自分の精神を安定させるというメリットもあります。

全ての失敗の責任を自分に集めていると、自尊心が傷つき、精神的に追い詰められてしまいます。

そのため、適度にセルフハンディキャッピングによって、外的環境への責任転嫁を行うことで、自分のメンタルを守ることができます。

セルフハンディキャッピングのデメリット

一方、セルフハンディキャッピングによって失敗の原因から目をそらし続けると、向上心が失われ、努力や挑戦をしなくなってしまいます。

セルフハンディキャッピングにより、「失敗しても仕方なかった」「自分にはどうしようもなかった」と言い訳し続けることで、何に対しても真剣に向き合うことができず、努力のできない人間になってしまいます。

自分の向き合うべきものにはしっかりと向き合い、「やる時はやる」のを意識することで、セルフハンディキャッピングの甘い罠にハマらないようにしなくてはなりません。

セルフハンディキャッピングの回避方法

人は無意識にセルフハンディキャッピングによる責任転嫁を行ってしまいがちです。

テスト前の部屋の掃除や、カラオケで歌う前にする風邪気味だという言い訳、部活の試合前の怪我のアピールなど、人は様々な状況でセルフハンディキャッピングを行っています。

そういった状況に陥らないためには、意識的にセルフハンディキャッピングを行いづらいような状態を作る必要があります。

例えば、テストの前に「絶対良い点を取る!」と周りに宣言することで自分を追い詰める方法などが有効です。

いずれにせよ、人にはこうした自分に甘い性質があるということをしっかりと理解し、客観的に自分の状態を判断することで、セルフハンディキャッピングに逃げてしまう自分を奮い立たせることができるのです。

日常会話での使用方法

「あー、全然勉強してないから数学のテスト40点だったわ」

「君はそうやって自分を騙しながら生きていくんだね」

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