ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
ネームコーリング効果とは
ネームコーリング効果とは、名前を呼ばれるだけで、その相手に対して親近感を覚えるという心理効果です。
人は自分の名前を呼ばれると、何となく自分のことを認められた気分になり、その相手に好感を持ちます。
「おい」や「お前」といった呼び方をされるよりも、自分の名前で呼ばれた方が気分が良いのは想像に難くないでしょう。
そのため、何気ない挨拶でも「〇〇さん、こんにちは」といったように、相手の名前を呼びながら行うだけで、印象の良い挨拶になります。
日本人の文化として、相手の名前を呼ぶのは照れ臭い場合もあるかもしません。
しかし、ネームコーリング効果は「お前」「君」「あなた」といった二人称の代名詞では効果を発揮しません。
ネームコーリング効果の恩恵を受けるためには、多少気恥ずかしくても、相手の名前やニックネームを呼ぶことが重要です。
類似の心理現象として、ざわざわした人混みの中でも自分の名前ははっきりと聞こえるというカクテルパーティ効果も存在します。
『ラースと、その彼女』の名言
2007年に公開されたアメリカ映画である『ラースと、その彼女』には、ネームコーリング効果にまつわる名言が登場します。
It’s scientifically proven that everyone’s favorite word is their own name so if you just say their name a lot you can see it’s gonna make them happy.
日本語訳は以下の通りです。
「人が言われて一番嬉しい言葉は自分の名前だと科学的に証明されている。だから、その人の名前をたくさん呼ぶだけで相手を幸せにできるんだ」
まさにネームコーリング効果を表したセリフです。
『ラースと、その彼女』はラブドールに関する映画ですが、このセリフは非常に有名です。
興味のある方は一度観てみると良いでしょう。
日常会話での使用方法
「〇〇君、気持ち悪いからあっち行って!」
「ネームコーリング効果でギリ耐えた~」
本サイトで紹介している用語一覧は以下です。