カクテルパーティ効果:人混みで名前を呼ばれても気づく理由は?(知的な小話91)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

カクテルパーティ効果とは

カクテルパーティ効果とは、イギリスの心理学者コリン・チェリーが提唱した、人間は雑音の中から必要な音声だけを自然と聞き取ることができるという現象です。

カクテルを皆で飲むパーティ会場のように、たくさんの人がそれぞれに雑談している中でも、自分が興味のある内容の会話や、自分の名前は自然に聞き分けることができます。

雑多な病院の待合室でも、自分の名前が呼ばれた時だけ、なぜかはっきりと聞き取ることができた、という経験を持つ人は多いでしょう。

電車の中でうとうとしている時に、自分の目的の駅に到着した際に、駅名のアナウンスが流れると自然に目が覚めて降りることができるのも、カクテルパーティ効果の影響と言えるでしょう。

カクテルパーティ効果とは逆に、意識することで情報が集まってくる現象は、カラーバス効果と言います。

ローマのキャッチも使用してた

私が卒業旅行でイタリアに行き、ローマの街を歩いていた時の話です。

イタリア人の露店の商人が突然「コンニチハ。イラッシャイマセ。」と声をかけてきたのです。

その時、私は「なぜこの人は私が日本人だとわかったのだろう」と不思議に思いました。

欧米人にとっては、アジア系の顔はほとんど見分けが付かないはずで、日本人も中国人も韓国人も、同じに見えるでしょう。

しかし、その客引きを観察していると、タネがわかりました。

その客引きは小さな声で、「コンニチハ」「ニーハオ」「アニョハセヨ」と呟き、客の反応を見て、どこの国の人間か見抜いていたのです。

日本人なら、つい「コンニチハ」という言葉に反応しますし、中国人なら「ニーハオ」に反応するでしょう。

そして反応した挨拶に応じて、その国の言葉で話しかけていたのです。

話しかけられた側としては、その他の国の挨拶は気付かないので、いきなり自分の国の言葉で話しかけられたように感じたのです。

これはまさにカクテルパーティ効果そのものです。

あのイタリア人の客引きがカクテルパーティ効果という言葉を知っていたかは定かではありませんが、キャッチの経験の中で本能的に身に着けたのでしょう。

日常会話での使用方法

「街を歩いているとやたらハゲという単語が耳に付く」

「(カクテルパーティ効果だ・・・)」

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