ウィンザー効果:相手を褒める時に有効な手法は?(知的な小話117)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ウィンザー効果とは

ウィンザー効果とは、人は本人から直接伝えられた情報よりも、第三者から間接的に伝えられた情報の方をより信頼するという心理学的な現象です。

例えば、友人のA君があなたのことを褒めるとして、A君から直接「お前は優秀だ」と言われても、なんだか裏があるような気がして、胡散臭く感じます。

一方、別の友人から「A君がお前のことを優秀だと言ってたよ」と聞けば、本心からそう思っているのだろうと、安心して素直に喜べます。

このように、人は直接伝えられたことよりも、第三者を介して伝えられたことを重視します。

また、ウィンザー効果は褒めたりお世辞を言ったりといったポジティブな方向だけでなく、悪口を言った場合などのネガティブな方向にも働きます。

直接「嫌い」と言われるよりも、第三者から「〇〇さんがあなたのこと嫌いって言ってたよ」と聞く方がショックが大きいでしょう。(どちらも嫌ですが・・・)

陰口ばかり言っていると、ウィンザー効果をマイナス方向に働かせてしまうことになるため、注意が必要です。

ミステリー小説である『伯爵夫人はスパイ』に登場するウィンザー夫人の「第三者のほめ言葉がどんなときにも一番効果があるのよ、忘れないでね」というセリフが名前の由来となっています。

本人がいない場でも積極的に褒めるべき?

良い人間関係を構築するために、相手のことを褒めたり、お世辞を言ったりする方法は非常に有効です。

しかし、いつも相手を褒めてばかりいても、そのうち「この人は適当に言っているだけなのではないか」「誰にでも同じようなお世辞を言っているのはないか」と疑われてしまいます。

こうした時に役立つのが、周囲の人を利用し、ウィンザー効果によって間接的に本人に誉め言葉を伝えることです。

普段から本人がいないところでも、その人を褒めるような発言をしておけば、そのうち会話や噂の中で、間接的に本人に伝わります。

そのような方法で耳に届いた情報は、直接伝える場合よりも相手のことを喜ばせることができるでしょう。

口コミは重要?

企業はマーケティングの中で、口コミを重要視します。

テレビCMやネット広告でいくら「自社の製品は素晴らしい!」と伝えても、それは自分で自分のことをアピールしているだけです。

しかし、SNSや日常会話の中で、有名人や友人が「〇〇社の商品は使いやすい!」と褒めていると、ウィンザー効果によって、より信ぴょう性の高い宣伝となります。

SNSでのインフルエンサーに自社製品を積極的に使ってもらうなど、何とかして第三者に自社製品を褒めてもらおうとする企業が多いのは、ウィンザー効果の影響を期待してのことでしょう。

日常会話での使用方法

「A君がお前のことダンディって言ってたよ」

「やったー!」


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