不気味の谷:リアルすぎるロボットが気持ち悪い理由は?(知的な小話116)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

不気味の谷とは

不気味の谷とは、芸術やロボット工学の分野で多く言及される、絵や機械などが人間を写実した際、人間に似れば似るほど好感を持つが、ある一点で正反対の不快感や嫌悪感を覚え、更に似ていけば再び好感を覚えるようになるという現象です。

人は、完全な機械の外見のロボットには特に好感を覚えませんが、中途半端に人間に似たロボットはなぜか不気味に感じます。

そして、どんどん人間に似せていき、ほとんど見分けが付かないレベルまでいくと、人間に持つのと同じような親近感を覚えます。

好感度の推移がある一点で急激に下がり、谷のようになっていることから、不気味の谷と呼んでいます。

人間に中途半端に似たマネキンやロボットを、気味悪く感じたことがあることも多いのではないのでしょうか。

ペッパー君のロボット感はワザと?

ソフトバンクが開発したロボットであるペッパーは、お店の受付や商品紹介など、街中の様々な場面で活躍しています。

ペッパーはスタイリッシュな見た目ですが、昔ながらのロボットっぽさを残した形状となっています。

現在の技術とソフトバンクの資金力があれば、人間の顔に近く、人とほとんど見分けが付かないようなロボットを作ることもできるでしょう。

人に近いロボットを作った方が、人間の好感を得やすく、人気になると考えそうなものですが、あえて人間に近づけ過ぎず、ロボットのような見た目のままにしておくことで、不気味の谷に落ちてしまうことを回避していると考えられます。

人間と見分けが付かないぐらい精巧なロボットを作るには非常に多くの資金が必要であり、中途半端にお金をかけても不気味の谷を越えられず、逆に不快感を与えるような見た目になってしまうかもしれません。

そのためソフトバンクは、ペッパーを変に人間に近づけようとすることはせず、ロボットらしさを残すことで、不気味の谷の罠にハマることなく、世の中に普及させることに成功しているのです。

日常会話での使用方法

「あの人、整形しすぎて怖くない?」

「人間の方から不気味の谷に落ちていってるな」

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