ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
ザ・バイオリニストとは
ザ・バイオリニストとは、中絶問題について議論する際に利用される例え話です。
世界的に有名なバイオリン奏者が、重い病気にかかり昏睡状態に陥ったとします。
ただし、あなたとバイオリン奏者の肉体を9ヶ月間接続することで、治療することができます。
ある日、バイオリニストの熱烈なファンが、あなたが眠っているうちに、勝手にバイオリニストの肉体をあなたと接続してしまいます。
目を覚ましたあなたは、接続を解こうとしますが、そうするとバイオリニストは死んでしまいます。
この時、あなたはバイオリニストとの接続を解く権利があるのでしょうか?
これは中絶問題の比喩であり、あなた(=妊婦)がバイオリニスト(=胎児)の生死の判断を行う資格があるのかを問いかけています。
解説
みなさんは、日本人の死因として、多いものベスト3をご存知ですか?
厚生労働省が発表した資料によると、2017年の結果は、1位は、悪性新生物(ガン)で約37万人、2位は、心疾患で約20万人、そして3位は脳血管疾患で約11万人です。
(出典:厚生労働省 | 人口動態統計月報年計(概数)の概況(2017年) )
ですが、この統計には、見落としている死因が1つあります。
それは、人工妊娠中絶です。
同じ2017年に、なんと中絶により、約17万人もの命が奪われています。
日本人の死因第3位と思われていた脳血管疾患より遥かに大きな数です。
中絶は生まれたばかりの命を奪うだけでなく、行った側にも心身ともに大きなダメージを与えます。
刹那的な快楽に溺れそうになったときは、バイオリニストの物語とオカモトのキャッチコピーを思い出しましょう。
愛しあってるのなら、0.03mm 離れなさい。
日常会話での使用方法
「子供できても堕ろせばいいじゃん」
「君は病気のバイオリニストもすぐに殺してしまうんだね」