ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
ペルソナとは
ペルソナとは、マーケティングの分野において利用される言葉で、自社の製品やサービスのターゲットとなるモデルユーザーを指します。
そして、そのモデルユーザーに向けて特化した価値を提供する手法をペルソナマーケティングと呼んでいます。
ペルソナは元々、舞台上で俳優が付ける仮面を指すラテン語です。
ただ闇雲に、ターゲットの想定が無いままに開発を進めても、消費者に人気の商品を作ることはできません。
しかし、ペルソナを使ったマーケティングでは、通常と比べて、特定のユーザーに好まれやすいサービスを提供することができます。
通常のターゲットマーケティングでは「この商品は40代の主婦層に向けて販売しよう」「このサービスは20代のIT系社員に向けて作ろう」といったように、ある程度のボリュームのある層を想定して商品を作ります。
一方で、ペルソナマーケティングでは「43歳の女性で、職業は主婦。4人家族で暇な時間は海外ドラマを見ている」などの詳細な架空の対象を作ることで、真にユーザーが欲する価値を提供することができるのです。
具体的な個人をイメージすることで、商品開発時にチーム内で共通のユーザー像を持つこともできます。
ビジネスにおいて、特定の領域に特化して力を注ぎこむことで、強者に立ち向かおうとする手法を、ランチェスター戦略と言います。
ペルソナマーケティングの成功例
食べるスープをコンセプトにしたスープ専門店「Soup Stock Tokyo」は、ペルソナマーケティングの成功例として有名です。
「Soup Stock Tokyo」では、「秋野つゆ」という架空の人物をペルソナとして、商品の開発を行いました。
「秋野つゆ」は 実在しない人物ですが、37歳のキャリアウーマンで、経済的に余裕があり、シンプルでセンスの良いものを好む、といった詳細な設定がなされています。
そして「秋野つゆ」が満足するような店の場所や雰囲気、価格帯やメニューを作ります。
その結果、「Soup Stock Tokyo」創業から10年で42億円の売上を達成することに成功しました。
詳細なユーザー像に対して商品を提供するペルソナマーケティングの力が良くわかる事例です。
日常会話での使用方法
「あー、誰か可愛い子と付き合いたいな」
「それじゃペルソナの設定が甘いよ」
本サイトで紹介している用語一覧は以下です。