演繹法と帰納法:2つの論理的思考法の違いとは?(知的な小話210)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

演繹法とは

演繹法とは、既に存在するルールや法則から、論理的に結論を導き出す手法です。

例えば「太郎君は人間である」という前提と、「人間はいつか死ぬ」という前提があったとします。

すると2つの前提が正しければ「太郎君はいつか死ぬ」という結論が導き出されます。

上記の例は、2つの前提から1つの結論を導き出しており、三段論法とも呼ばれます。

三段論法は演繹法による推論として有名なアプローチの1つです。

演繹法は、普遍的な法則や事実を元にして結論を導き出すという性質上、前提が間違っていれば誤った結論にたどり着いてしまいます。

先ほどの例では、「太郎君は人間である」「人間はいつか死ぬ」という正しそうな前提を置いています。

しかし、実は太郎君が人間に似せたアンドロイドだった場合や不老不死の薬が開発されて人間が死ななくなった場合など、前提が間違ったものであった時は、「太郎君はいつか死ぬ」という結論も誤りになります。

帰納法とは

帰納法とは、複数の事実から共通点を見つけ出し、結論を導き出す思考法です。

例えば、「太郎君は死んだ」「次郎君は死んだ」「三郎君は死んだ」という複数の事実からは、「人間はいつか死ぬ」という結論が推測されます。

イギリスの哲学者であるフランシス・ベーコンが発展させたことで有名です。

帰納法は、複数の事実に基づいて推論によって結論を導き出すという性質上、推論が間違っていれば結論も誤ったものになります。

上記の例では、3人の人間が死んでしまったことから「(全ての)人間はいつか死ぬ」という結論を導いていますが、実はまだ見つかっていないだけで不老不死の人間がいるかもしれません。

帰納法を使う際は、事実に誤りが無いか、推論に論理の飛躍が無いかを、注意深く確認する必要があります。

「全てのカラスが黒いことを証明するためにカラスを1羽も調べる必要がない」とする
ヘンペルのカラスは、帰納法が抱える問題を喚起する主張です。

日常会話での使用方法

「花子ちゃんに1回目も2回目も振られた。よって3回目も振られるだろう」

「もうやめとけよ」



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