生存者バイアス:FXが簡単に儲かる理由は?(知的な小話86)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

生存者バイアスとは

生存者バイアスとは、ある物事を判断する際に、脱落した存在を考慮せずに、最終的に残ったものを基準に判断をしてしまうという誤りのことです。

例えば、FXで大儲けしたという報告を良く聞くため、そうした金融商品は誰でも簡単に儲かると勘違いしてしまう場合があります。

FXは基本的にゼロサムゲームであり、儲かっている人がいれば、同じだけ損をしている人もいます。

しかし、損をした人は基本的にその話は周りにせず、ひっそりと消えていき、儲けた人の声だけが社会に届きます。

そのため、私たちの耳に届くのは華々しい勝利報告のみで、FXは簡単に稼げる素晴らしい手法だと誤って判断してしまうのです。

生存者の裏には、常に目に見えない敗北者がいることを意識しなければなりません。

まさに「死人に口なし」ということです。

YouTuberやブロガーが楽をして稼げる職業だと思われることも良くありますが、売れっ子たちの陰には、多数の無名で認知されていない人たちがいるのです。

上手い話に要注意

例えば、ある投資信託があり、その信託を3年間続けた人の90%は儲けを出しているという情報があるとします。

投資信託は、自分のお金を他者に運用してもらうサービスであり、市場の浮き沈みによって儲かることもあり、損することもある商品です。

そのため、90%の人が儲かっているというのは驚異的な数字で、とても魅力的な商品に思えます。

しかし、ここには生存者バイアスの罠が隠されています。

その投資信託を続けている人の立場になって考えてみると、最初の数か月~1年間運用を任せてみて、損失が広がっていったらその信託を止めてしまうでしょう。

逆に言えば、3年間も続けるような人は、その投資の結果に満足しており、継続したいと思えるような人ばかりになります。

つまり、「3年間続けた人のうち90%が儲けた」というのは事実ですが適切な表現ではなく、「儲かった人ばかりが3年間続けた結果、残った人の90%が儲けた人となった」という言い方が正しいです。

このような場合、90%の確率で儲かると思い込んで、この信託を始めると痛い目を見る可能性が高いです。

甘い罠に騙されないためにも、生存者バイアスのことを知っておき、表に出てこない退場者の存在を意識することが重要です。

日常会話での使用方法

「ブログって儲かるんだね!色んな人が儲けてる話してるし!」

「それは生存者バイアスだよ・・・。」

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