ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
タイポグリセミア現象とは
タイポグリセミア現象とは、文章中のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象です。
以下の文章を読んでみてください。
こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
いかがでしょうか。
これは2009年にインターネット掲示板の2chに投稿された文章です。
タイポグリセミア現象に則って、いくつかの単語を、最初と最後の文字はそのままに、内部の文字を入れ替えていますが、読むことができたのではないかと思います。
中には後半に進むまで、文字がデタラメに入れ替わっていることに気付かなっかた方もいるのではないでしょうか。
タイポグリセミア現象から、人間は文章を読むときに、全ての文字を1文字ずつ読んでいるのではないということがわかります。
ちなみに、上記の文章を正しく直したものが、以下になります。
こんにちは皆さんお元気ですか? 私は元気です。
この文章はイギリスのケンブリッジ大学の研究の結果
人間は文字を認識する時その最初と最後の文字さえ合っていれば
順番は滅茶苦茶でもちゃんと読めるという研究に基づいて
わざと文字の順番を入れ替えてあります。
どうです?ちゃんと読めちゃうでしょ?
ちなみに、ケンブリッジ大学の研究の結果というくだりの真偽は不明です。
広告にも利用?
どら焼きの老舗である「中尾清月堂」は、2018年3月にタイポグリセミア現象を利用した広告を出しました。
内容としては、どら焼きにリニューアルを行い、消費者に「元のどら焼きとどこが変わったか」というクイズを出すというキャンペーンです。
どら焼きの販売促進にも繋がる上、「どこが変わったかを当てる」というキャンペーン内容ともマッチしており、タイポグリセミア現象を最大限に活かしたプローモション方法だと言えます。
結果として、キャンペーンの10日間だけで、5万9200個ものどら焼きを売り上げ、クイズへの回答も3000通以上集まったそうです。
タイポグリセミア・ジェネレータ
文字を入れ替えても読めるという興味深いタイポグリセミア現象ですが、この現象を引き起こしてくれるツールが存在します。
ひらがなとカタカナだけで、単語をスペース区切りで入れると、上記で紹介したケンブリッジ大学の文章のように、文字を入れ替えて出力してくれます。
興味のある方はやってみると面白いかもしれせまん。
ちなみに、この記事の中にも意図的に文字を入れ替えた個所が3か所ありますが、恐らく気付かなかったのではないでしょうか。
人間の脳は面白いですね。
日常会話での使用方法
「こんちには ちうょし は どうだい?」
「会話でやるもんじゃねーだろ」
本サイトで紹介している用語一覧は以下です。
いけいけいくいくさいこうよめんわ