ピークエンドの法則:終わり良ければ全て良し?(知的な小話68)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ピークエンドの法則とは

ピークエンドの法則とは、人間は自分自身の過去の経験を、ピーク時にどうだったか(嬉しかったか悲しかったか)及び、それがどう終わったかだけで判定しやすい、という心理学の法則です。

アメリカの心理学者ダニエル・カーネマンは、2つのグループに大音量の不快な騒音を聞かせる実験を行いました。

1番目のグループも2番目のグループも、ともに同じ音量の騒音を聞かされるのですが、2番目のグループには、1番目の人々と同じ大音量の不快な騒音の最後に幾分ましな騒音を追加しました。

この2番目には最初の同一の騒音区間に加え、不快さを引き延ばした区間があり、1番目のグループよりさらに不快であったはずであるにも関わらず、騒音を聞く体験の不快さの評価は、1番目のグループの人たちよりも低かったそうです。

このように、人は過去の体験について、最後にどう感じたかを元に印象を決める性質を持っています。

マーケティングへの応用

ピークエンドの法則は、日常における様々な場面で応用ができます。

例えば、アパレルショップなどの接客業では、買い物を終えた客を丁寧に店の前まで見送り、品物を渡すようマニュアルにルールとして記載してある場合があります。

洋服屋での客の行動としては、来店、店の巡回、服の選択、試着、支払などがあり、客は店内で様々な体験をします。

ですが、ピークエンドの法則により、その店への印象として最も強く残るのは、最後に店を出る瞬間です。

そのため、店員は、客の購入した品物を店先まで持っていき、ドアを開けてあげ、客が見えなくなるまでお辞儀をするなど、こちらが恥ずかしくなるぐらい丁寧に見送ることで、店での体験全体に対して、好印象を持ってもらうことができます。

恋愛への応用

ピークエンドの法則は、恋愛にも応用することができます。

例えば、ある一定の予算を決めて1日デートをするとした場合、最もお金をかけるべきシーンは、1日の終わりであるディナーの時間です。

どんなに美味しい高級ランチを食べたとしても、夜が吉野家だった場合、ピークエンドの法則を考えると最悪です。

そのため、吉野家は昼に済ませておき、豪華な夜ご飯に全力を注ぐのが好印象を与えるためのコツになります。

そして、ディナーが盛り上がり、ダラダラ話し続けたい気持ちになったとしても、グッと我慢し、少し話し足りないぐらいで解散するのが良いでしょう。

良い印象のまま別れることができ、次のデートに繋がりやすいです。

この他にも、映画や小説、アニメ、仕事でのプレゼンテーションなど、様々な場面で終わり方が重要になってきます。

相手への印象を操作する方法として、覚えておいて損は無い法則です。

日常会話での使用方法

「くまだまさしって出オチだよね」

「ピークエンドの法則を考えると最悪だな」

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