パンドラの箱:人類は既に開けてしまった?(知的な小話113)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

パンドラの箱とは

パンドラの箱とはギリシア神話に登場する架空の物体で、絶対に開けてはいけないとされている箱です。

全能の神であるゼウスは、パンドラという女性に全ての悪と災いの入った箱を持たせ、地上に送ります。

「その箱を絶対に開けてはいけない」と言われていたパンドラですが、ある日好奇心に敗れて箱を開けてしまいます。

すると、箱の中からは、争い、病気、悲しみ、憎悪といったあらゆる不幸の原因が世界中に解き放たれ、最後に箱には希望だけが残りました。

「希望」が何を指しているかは諸説ありますが、開けてはいけない箱を開けてしまったパンドラは、諸悪の根源を世の中に解き放ってしまったことになります。

物事を禁止されると、人はどうしてもやってしまいたくなるものですが、そんな危険な箱をわざわざ相手に渡すとは、神様も意地悪ですね。

こうした話からパンドラの箱は「触れてはいけないもの」「関わると危険なもの」の比喩として使われます。

例えば、会社全体が黙認していた不正を暴こうと立ち上がった社員が、大きな力によってリストラされてしまった場合、その社員はパンドラの箱を開けてしまったと言えます。

人類にとってのパンドラの箱とは?

人類は昔から科学技術によって様々なものを生み出し、恩恵を受けてきました。

車輪、蒸気機関、白熱灯、インターネット、核融合やAIなど、人類の探求心は凄まじく、今も新しいものが発明され続けています。

こうした科学技術は人々の生活を豊かにしていますが、危険な使われ方をする場合もあります。

例えば、核分裂によるエネルギーの放出を利用した核爆弾は、一瞬で数え切れないほどの人の命を奪うことができます。

しかし、そうした核を持つ国は年々増えており、今や9か国が核兵器を保有しているとされています。

こうした国々が本気で核戦争を始めてしまったら、すぐに人類は全滅してしまいます。

また、国が管理しているうちはまだ安全ですが、ますます技術が発展し、テロリストや個人までもがこうした兵器を生み出せるようになってしまったら、人類の滅亡は免れないでしょう。

今や、地上にブラックホールを生み出すという危険な研究も行われています。

しかし、これまで人類は科学技術の恩恵を受け続けており、そうした進歩を止める術は誰にもありません。

パンドラの箱はもう開いてしまったのかもしれません。

以下の記事では、AIによる人類の滅亡の可能性を指す2045年問題について紹介しています。

日常会話での使用方法

「誰も言わないけど部長ってカツラだよな?」

「お前はパンドラの箱を開けてしまったな・・・」

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