ベルクマンの法則:ホッキョクグマはなぜ大きい?(知的な小話112)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ベルクマンの法則とは

ベルクマンの法則とは、ドイツの生物学者であるクリスティアン・ベルクマンが発表した「恒温動物は同じ種でも、寒い地域に生息している方が大型で体重が重くなる」という法則です。

例えばクマの例を挙げてみると、熱帯地域に住むマレーグマの体長は140cmほどで、アジアなどの温帯地域に生息するツキノワグマは130cm~200cm程度です。

そして、寒帯に住むヒグマは150cm~300cm程度で、北極で暮らすホッキョクグマは200cm~300cmに達します。

このように、動物は寒い地域に行けば行くほど、同じ種でも体が大きくなっていくのです。

こうした現象が発生する理由としては、動物が体温の維持するのには大きな体が必要となることが考えられます。

ヘビやカエルなどの変温動物は、気温によって自分の体温を変化させるので体温の調節をする必要はありませんが、イヌやネコ、クマなどの恒温動物は体温を自ら一定の範囲内に調節しなければなりません。

寒い地域で自分の体温を調整するには、熱を発生させなければなりませんが、その際に必要な筋肉の運動や代謝にはエネルギーが必要であり、エネルギーを生み出すには大きな体が必要です。

より寒い地域に行けば行くほど、体温の調節に大きなエネルギーが必要となるため、恒温動物は体を大きく進化させていくのです。

アレンの法則

ベルクマンの法則と似たような法則として、アレンの法則があります。

アレンの法則とは、「恒温動物は同じ種でも、寒い地域に生息している方が耳、首、足、尾などの突出部が短くなる」という法則です。

例えば、中東の砂漠地帯にはフェネックという耳の大きなキツネが生息していますが、北極に生息しているホッキョクギツネは、丸くて小さな耳をしています。

アレンの法則も、ベルクマンの法則と同様、体温維持を目的とした結果によるものです。

温暖な地域では、フェネックが大きな耳を持つように、突出部を拡大することで熱の放出が可能となる一方、寒冷な地域では、ホッキョクギツネのように突出部を小さくして熱の放出を抑えなければなりません。

その結果、同じ種によっても住む場所の気温の違いによって、体の形状が変わるのです。

生物は環境に適応して自分の体を進化させていくのです。

日常会話での使用方法

「大林素子の身長が高いのもベルクマンの法則かな」

「あの人はただデカいだけだ」

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