カリギュラ効果:この話は絶対に見てはいけません(知的な小話49)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

カリギュラ効果とは

カリギュラ効果とは、人間は物事を禁止されると逆にやりたくなってしまうという心理学の現象です。

アメリカとイタリアの合作映画である『カリギュラ』の内容があまりに過激であったため、一部地域で公開禁止になったことで、かえって世間の話題になったことから由来します。

スマホや人の秘密など、「見ちゃダメ」と言われたものほど見たくなってしまう経験は誰にでもあるでしょう。

この記事のタイトルにも「この話は絶対に見てはいけません」と書いてありますが、この文章を読んでいるということは、見てみたい気持ちになってしまったのではないでしょうか。

心理的リアクタンスとは

カリギュラ効果の背景には、心理的リアクタンスという人間の持つ性質があります。

人間は、生まれながらに、自分の行動を自分で決めたいという欲求を持っています。

そのため、何かを強制されたり、自由を奪われたりすると、無意識にそれに反発したくなってしまいます。

人間の持つこうした性質を心理的リアクタンスと呼び、禁止されるとその行為をやりたくなるカリギュラ効果の原因となっています。

禁止とは逆に、これから宿題をやろうと思っていた矢先に「親に宿題をやれ」と言われるとやる気を失ってしまうようなことも、自由を奪われたと感じ、それに反発したくなる心理的リアクタンスによって引き起こされます。

カリギュラ効果の応用

カリギュラ効果は、日常の様々な場面で発生しており、以下のような例があります。

・閲覧注意のネット記事
ネット記事には「【閲覧注意】〇〇は△△だった!」といった見出しで、読者の興味を惹こうとするものがあります。
これは、カリギュラ効果を狙い、あえて読者の閲覧を制限するような文字を冒頭に置くことで、閲覧数を増やそうとする手法です。

・雑誌の袋とじ
雑誌の中には、一部のページが袋とじになっていて、購入しないと中が見れないようになっているものがあります。
これは、あえて一部の中身を隠すことで、読者の「読みたい」という気持ちを煽り、購入を促す狙いがあります。

・男女の恋愛
男女の恋愛においても、周りに反対されると余計に燃え上がるということが良くあります。
これも周りに行動を制限されることで、それに反発したくなり、より一層相手のことを好きになってしまうのです。
こうした現象は「ロミオとジュリエット効果」というオシャレな名前も付いています。

・子供のしつけ
ゲームばかりしている子供に勉強をさせるために、ゲームを禁止すると逆効果になります。
ゲームを禁止され、勉強を強制させられることで、カリギュラ効果が発生し、子供はゲームのことしか考えられなくなります。
そういう子供には、飽きるまでゲームをやらせるか、逆にゲームをやることにノルマを設定するなどして、ゲームを強制してみるのも良いかもしれません。


カリギュラ効果は、狙って使えば良い方向に働かせることもできますが、悪い方向に働くこともあります。

禁止したいことを逆にさせてしまうような、誤った方向にカリギュラ効果を働かせないためにも、人間にこうした性質があることを知っておくことは重要です。

日常会話での使用方法

「僕があの子のスカートの中を見たいと思うのもカリギュラ効果かな」

「それは下心だね」

3 Replies to “カリギュラ効果:この話は絶対に見てはいけません(知的な小話49)”

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です