ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
ミュンヒハウゼン症候群とは
ミュンヒハウゼン症候群とは、イギリスの医師であるリチャード・アッシャーが発見した、周囲の関心や同情を得るために病気のフリをしたり、自らの体を傷付けたりする症状を指します。
物語『ほら吹き男爵の冒険』のモデルとなった、ドイツの貴族であるミュンヒハウゼン男爵にちなんで、ミュンヒハウゼン症候群と呼ばれています。
大した病気でもないのに大袈裟に闘病の様子をSNSに載せる人や、他人に心配してもらいたくて手首を刃物で傷つけるリストカットをする人は、ミュンヒハウゼン症候群に罹っているかもしれません。
検査結果を偽るために、わざと体温を高温に見せかけたり、検体を入れ替えたりするような行為も、ミュンヒハウゼン症候群の症状の1つです。
自己肯定感の低い人や、人間関係が上手く築けない人がかかりやすい症状です。
女性の方がかかりやすい病気であり、人口の1%程度の人がミュンヒハウゼン症候群だとされています。
青い鳥症候群も、物語の名前が病名の由来となっている病の1つです。
仮病との違いは?
自分を怪我や病気に見せるという点で、ミュンヒハウゼン症候群は仮病と似ています。
しかし、仮病との明確な違いとして、ミュンヒハウゼン症候群は他者の気を引くために自らを病気や怪我に見せかけるという点があります。
仮病は学校や仕事を休みたい、など自分にとっての何らかの利益の為に行われますが、それだけではミュンヒハウゼン症候群とはみなされません。
純粋な利益のためではなく、他者の気を引きたいという目的で病気や怪我を偽った場合に、ミュンヒハウゼン症候群と診断されます。
日常会話での使用方法
「うわ、包丁で指切った! 死んでしまう!」
「ミュンヒハウゼン症候群かよ」
本サイトで紹介している用語一覧は以下です。