ジャムの法則:ジャムの売上を上げる方法を知ってますか?(知的な小話96)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ジャムの法則とは

ジャムの法則とは、人間は選択肢が多いときは、少ないときよりも判断を下しづらくなるという心理学的な現象です。

カナダのビジネススクールの教授であるシーナ・アイエンガーによる実験で示されました。

あるスーパーに6種類のジャムを並べたテーブルと24種類のジャムを並べたテーブルの2つを用意しました。

そのスーパーには大勢の客が訪れましたが、どちらのテーブルでも試食をした人の数は変わりませんでした。

しかし、最終的にジャムを購入した人の割合を見ると、6種類揃えたテーブルの場合は30%でしたが、24種類のテーブルではわずか3%でした。

単純に考えると、種類の多い方がたくさんの人に買ってもらえそうなものですが、実際は選択肢が多すぎない方が売上に繋がることがわかったのです。

ジャムが6種類の場合は、どのジャムが良いかすぐに決断できますが、24種類もあると、どれにしようか悩んでしまい、結局買うのを止めてしまう人が多いのでしょう。

ジャムの法則は、選択肢を少なくすることで、顧客のストレスを減らす販売戦略の根拠となっています。

人は何かに迷った時、現状維持(ここではジャムを買わないこと)を選びやすい傾向にあります。

商品やサービスのプランなど、あえて販売する内容を絞ることで、売上を伸ばすことができるケースがあるのです。

モテる女は婚期を逃す?

上述のように、ジャムの法則はビジネスにおける様々な場面で活用できますが、それだけでなく恋愛についても当てはまる場合があります。

「モテる女性は婚期を逃す」という俗説があります。

綺麗な女性には、何もせずとも男の人が寄ってきます。

女性側の視点だと、相手の男性を見つけようと思えば、いくらでも簡単に見つけることができるでしょう。

しかし、たくさんの選択肢から相手の男性を選ぶことができる故に、「もっと良い人がいるのではないか」という気持ちが生まれてきてしまいます。

結果として、1人の男性との結婚を決断することが困難になってしまうのです。

これはまさにたくさんのジャムの中から1つに決めることができず、購入を止めてしまっている状況と同じです。

日常会話での使用方法

「私がなかなか結婚できないの、ジャムの法則かな?」

「そだねー」



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