インポスター症候群:不当に自己評価が低い人の特徴は?(知的な小話151)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

インポスター症候群とは

インポスター症候群とは、心理学者のポーリン・クランスとスザンヌ・アイムスによって命名された、自分の力で何かを達成し、周囲から高く評価されても「自分にはそのような能力はない」「運が良かっただけだ」と自己を過小評価してしまう傾向のことです。

受験に成功しても、スポーツで良い成績を残しても、会社で高評価を得ても、自分の能力を高いと感じられなかったという経験がある方も多いのではないでしょうか。

海外の研究では、7割近くの方が多かれ少なかれこうした思いを抱いたことがあるという結果が明らかになっています。

インポスター(imposter)は詐欺師や偽物という意味の単語です。

インポスター症候群の極端な事例では、自分が周囲に対して能力があるように欺いているように感じてしまう場合もあります。

インポスター症候群になりやすい人の特徴

インポスター症候群は誰でも陥る可能性のある症状です。

その中でも特にインポスター症候群になりやすい性格の特徴を紹介します。

・謙虚な人
・完璧主義者
・普段褒められない人
・疲れが溜まっている人

インポスター症候群に陥ると、自分の力を客観視できず、正しく自分の能力が評価できなくなってしまいます。

自分が不当に高く評価されており、他人を偽っているかのように感じてしまった時は、こうした特徴に当てはまっていないか注意する必要があります。

インターネットの普及により、世界中の相手と自分を簡単に比較できるようになってしまったこともインポスター症候群になりやすい原因の1つでしょう。

自分の能力を過大評価することも過小評価することも、生きていく上で障害になりますので、謙虚になりすぎることも傲慢になりすぎることもなく、丁度良いバランスを保つことが重要です。

インポスター症候群とは逆に、能力の低い人が自分のことを過大評価しやすい傾向をダニングクルーガー効果と言います。

日常会話での使用方法

「これで10人連続で振られた…俺はモテないのかもな」

「これはインポスター症候群ではないな」



本サイトで紹介している用語一覧は以下です。



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