ダニングクルーガー効果:弱い犬ほど良く吠える?(知的な小話88)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ダニングクルーガー効果とは

ダニングクルーガー効果とは、能力の低い個人が、自らの容姿や発言・行動などを実際よりも高く評価してしまうという心理学的な現象です。

人間が自身の能力を客観的に見ることができないために生じます。

例えば、頭の悪い人が、頭の良い周りの人の言っていることが理解できずに「周りは馬鹿で自分は賢い」と思い込んでいるような状況が、ダニングクルーガー効果に陥っていると言えます。

アメリカの心理学者であるデイビッド・ダニングとジャスティン・クルーガーによって提唱されたため、このような名前が付いています。

ダニングクルーガー効果は実験でも証明されています。

65人の大学生を対象に、30個のジョークを読ませ、どれが面白かったかを評価してもらい、ユーモアの理解度をチェックするテストを行いました。

その後、学生たちに「あなたのユーモアの理解度はどれくらいに位置してると思うか」を尋ねます。

その結果、ユーモア理解度の順位の低い人ほど自己評価の高い傾向があることがわかったのです。

理解度の順位の低い人ほど、レベルの高い内容について理解できず、自分が無知であることに気づくことができない上、他者についても正しく評価できないため、自己評価が不当に高くなります。

一方で、順位の高い人ほどしっかりと内容を理解し、深く考察することができるため、自身の能力を正当に評価できるようになるのです。

この効果はユーモアだけでなく、学力や仕事の能力、容姿などの様々な事柄に当てはまります。

この話を聞いて、恐らく読者の皆さんは身の回りの誰かの顔を思い浮かべ、「確かにあの人は不当に自分に対して高い評価をしている」と考えたことでしょう。

ほとんど全ての人が自分自身を能力が低い人の対象と考えることは無いということからも、ダニングクルーガー効果が発生しやすいことがわかります。

自身がダニングクルーガー効果に陥らないためには、自分の能力と他人の能力を客観視して冷静に見極める必要があります。

客観的に見て自分の能力が高いと確信できる時以外は、謙虚にいるのが安全でしょう。

ビッグマウスに気を付けろ

世の中には「自分は凄い!」と大口を叩く人がおり、そういった人たちはビッグマウスと呼ばれています。

こうした自信過剰な人たちは、物凄く優秀か、物凄く無能かのどちらかである可能性が高いです。

ダニングクルーガー効果によると、能力の無い人は自分を誤って高く評価し、能力が中ぐらい又は高い人はそれなりの自己評価をします。

つまり、自己評価が高い人は、本当に優秀か、自分の能力の低さに気づけない無能のどちらかである可能性が高いのです。

ダニングクルーガーに陥った無能に騙されないためにも、自信家の人を相手にする際は、本当にビッグマウスに相応しい能力を持っているのか見極める必要があります。

日常会話での使用方法

「俺は本気出したら凄いんだぞ」

「ダニングクルーガー効果だ・・・」

2 Replies to “ダニングクルーガー効果:弱い犬ほど良く吠える?(知的な小話88)”

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です