ギャンブルに勝った人に「奢って」と頼んではいけない理由

ギャンブルは古来から人々に楽しまれてきた娯楽です。

あなたの身の回りにもギャンブルが好きな人が一人はいるはずです。

もしかしたらあなた自身もギャンブルにハマっている人間の一人かもしれません。

ギャンブルの最大の魅力は、一瞬で大金を手にするチャンスがあることでしょう。

競馬やパチンコ、仮想通貨やFXなどで大儲けをした人を一度は見たことがあるはずです。

そうした賭け事で大勝している人が身近にいたら、大金を手にしている姿を羨ましく思い、ついつい「そんなに勝ったんだから奢ってよ」と頼みたくなるものです。

しかし、そうしたお願いは絶対にしてはいけません。

ここでは、ギャンブルで勝った人にお金を恵んでもらおうとしてはいけない2つの理由について紹介したいと思います。

フリーライドを許してはいけない

ギャンブラーに奢ってもらおうとする人が悪である理由の一つは、その人がフリーライドをしようとしている点にあります。

フリーライドとは、読んで字のごとく「タダ乗り」という意味で、他者に便乗して利益を得ようとする行為を指します。

行き先が一緒だからといって、お金を払わず他の人のタクシーに同乗するような行為は、フリーライドと言えます。

当然ですが、ギャンブルに勝つには最初にお金を賭ける必要があります。

ギャンブラーは勝負に負けると賭けたお金を失いますが、勝てばその金額に応じたお金を得ることができます。

ここで重要なのは、ギャンブルで大金を得るには、相応のリスクを背負わなければならないということです。

少ない賭け金で勝負していても儲けが少ないため、大きく勝つには大金を賭けるか当たる確率の低い勝負をするかしかありません。

ギャンブラーは多かれ少なかれ、何かを犠牲にして勝負しているのです。

しかし、周りで見ているだけで、勝った後に「奢ってくれ」と頼む人は、何のリスクも負っていません。

お金を手にしたギャンブラーの背負ったリスクにフリーライドしているだけです。

何の代償も払わず、ギャンブラーが勝った時にだけ現れて利益を得ようとするのは、虫が良すぎる話です。

こうしたタダ乗りを許してはいけないのです。

もし勝った時に奢ってもらいたいのであれば、自分も相応のリスクを負う必要があります。

例えば、普段から逆に相手のギャンブラーが負けた時には奢ってあげることや、自分もギャンブルをして、勝った時に相手に奢ってあげるといったことをすれば良いでしょう。

自分も代償を払うことで、勝った人に奢ってもらう行為がフリーライドではなくなります。

大勝の裏に大敗あり

大勝したギャンブラーに奢ってもらおうとしてはいけない二つ目の理由は、ギャンブラーは往々にして陰で大敗している点にあります。

以下の記事でも紹介していますが、基本的にギャンブルとは勝てないものです。

胴元(パチンコにおけるパチンコ店、競馬におけるJRA)が利益を得ないと事業を継続できないため、ギャンブラーが不利な構造となっていることは当然です。

そのため、大勝しているギャンブラーがいたとしても、その勝ちに至るまでに、それ以上の金額を失っている可能性が非常に高いです。

競馬で50万円当てたおじさんは、それまでの数十年の歴史で、恐らく100万円以上負けているでしょう。

そんな人に「奢れ」というのは非常に酷なことです。

目の前で大勝している姿を見たとしても、「この人は裏で相当負けているのかもしれない」と思うことで、羨ましく思う気持ちをグッとこらえましょう。


以上のように、苦労して大金を勝ち取ったギャンブラーにお金を恵んでもらう行為は悪です。

もしあなた自身がこうした行いをしていたのであれば、もう一度自分の行動を見直してみると良いかもしれません。

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