コンコルド効果:負けるほどギャンブルにハマる理由とは?(知的な小話77)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

コンコルド効果とは

コンコルド効果とは、ある対象への金銭的・時間的投資が損失につながるとわかっていても、それまでの投資を惜しんで投資をやめられなくなってしまう心理現象です。

例えば、レンタルビデオ屋で借りた映画が全然面白くなくても「せっかく借りたのだから最後まで観よう」と感じるのも、コンコルド効果の一種です。

観る価値がなく本来なら観るのを止めるべき映画を、借りたお金と途中まで観た時間を惜しんで観続けるのは時間の無駄であり、誤りです。

超音速旅客機コンコルドの商業的失敗にちなんでこの名が付きました。

かつて、フランスのエールフランスとイギリスのブリティッシュ・エアウェイズの2社は、共同でコンコルドの開発を開始しました。

コンコルドは通常の旅客機の2倍の高度をマッハ2のスピードで飛行する、驚きの性能を持っています。

しかし、開発を進めていく過程でコンコルドは、搭乗可能な定員も少なく、燃費も悪いため、採算が取れないことが明らかになりました。

しかし、英仏の2社は、これまで既にコンコルドへの開発費として4,000億円を投資しており、途中で計画を中止する決断ができませんでした。

そのため、赤字だとわかっているコンコルドへの投資を続け、最終的に債務は数兆円にまで膨れ上がってしまいました。

この話は、既に投資したコストを切り捨てることの難しさを示しています。

こうした既に発生したコスト(コンコルドでいう開発費)は「埋没費用」や「サンクコスト」と呼ばれ、以降に投資を続けても続けなくても回収できないお金です。

埋没費用は、投資を続けても返ってくるわけではないため、今後のアクションを決める際の判断材料としては、除外しなければなりません。

コンコルドの例であれば、採算が取れないことが明らかになっていた時点で、開発をストップしていれば、損失を最小限に抑えることができたのです。

ギャンブルでの失敗

コンコルド効果は、ギャンブラーが陥りやすい失敗の1つです。

競馬やパチンコで1万円負けているとします。

この時、負けている当人にとって、既に使用した1万円を諦めて、きっぱり今後の勝負を止めることは難しいです。

途中で止めてしまうと、既に使った1万円が無駄になってしまうような気がするからです。

当然ですが、既に1万円を使っていようが、新しくギャンブルを始めようが、当たる確率は変わりません。

しかし、ギャンブラーは冷静な判断力を欠いてしまい、ギャンブルを続け、結果として大負けしてしまうのです。

ギャンブルが止められないその他の理由としては、部分強化という心理強化も存在します。

恋愛での失敗

恋愛においても、コンコルド効果による失敗は存在します。

長年付き合っているカップルがいるとします。

既にマンネリ化しており、男女ともにお互い好きだという気持ちはもうありません。

しかし、これまで付き合ってきた時間やお金を惜しんで、ダラダラと付き合い続けてしまうということがしばしばあります。

これもコンコルド効果による失敗でしょう。

本来なら、既に好きでなくなった相手とは早々に別れ、次の魅力的な相手を探した方が良いです。

しかし、これまで失った時間とお金を惜しみ、今後も貴重な時間とお金を失い続けてしまうのです。

日常会話での使用方法

「ちくしょう、この台はあと1,000円入れれば当たるはずだ!」

「まんまとコンコルド効果にはまってるな」

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