ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
カテドラル効果とは
カテドラル効果とは、その場の空間の天井の高さが、人間の思考に影響を当たる心理的な効果を指します。
カテドラル(cathedral)は聖堂を表す単語で、基本的に聖堂の高い天井が人間の思考に影響を与えることから、この名が付いています。
天井が高い場合
天井が高い空間では、抽象的・創造的な思考が促進されます。
自由な発想や独創的なアイデアが求められる場合は、上に開けた天井の広い空間で思考をした方が良いということになります。
様々なアイデアを発散させるブレインストーミングや、画期的な視点から新しい戦略を生み出す企画会議は天井の広い会議スペースで行なった方が良いでしょう。
議論が煮詰まってきてアイデアが出なくなった場合は、天井の無い外に出てみるのもいいかもしれません。
また、高い天井は人の滞在時間を延ばす効果もあります。
ショッピングセンターやカジノでは、長時間人を滞在させようという意図で、建物の天井が高く造られている場合が多いです。
天井が低い場合
天井が低い空間では、具体的な思考や細部を掘り下げるような思考が促進されます。
細かい作業を行う場合や、細部に注意を払う必要がある思考を行う際は、天井の高くない空間に移動した方が良いということになります。
長時間細かいライン作業を行う必要がある工場や、作業に細心の注意を払う必要がある手術室は天井が低く造られている場合が多いです。
また、低い天井は人の滞在時間を短くする効果があります。
ファストフード店の中には、天井を低くすることで客の回転率を上げるという工夫をしている所もあります。
日常会話での使用方法
「図書館は快適だけど、場所が開けてるから勉強になかなか集中できないな」
「カテドラル効果だね」
本サイトで紹介している用語一覧は以下です。