イカロスの翼:炎上に注意?(知的な小話52)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

イカロスの翼とは

イカロスの翼とは、ギリシア神話に登場する人物であるイカロスにまつわる話です。

昔、あるところにダイダロスという工作の名人がいました。

ダイダロスは、蝋で固めた翼を作り、その翼を息子であるイカロスに付けてあげます。

イカロスはその翼を使って訓練し、自由自在に空を飛ぶ能力を得ます。

ダイダロスはイカロスに、高く飛び過ぎてはいけないという忠告をしたのですが、空を飛び回る快感に酔いしれ、次第にそんなことは忘れてしまいます。

案の定、イカロスは調子に乗ってどんどん高く飛んでいきます。

そして高く飛び過ぎたことで、イカロスは太陽に近づきすぎ、蝋でできた翼は溶けてなくなって、最後には墜落して死んでしまいます。

この話は人間の傲慢さや、テクノロジーの過剰な発展を批判する神話として有名です。

人間は科学技術を発展させ、人類を何回も滅ぼせる程の強力な力(核兵器など)を手に入れましたが、これはまさにイカロスの翼と言えるでしょう。

以下の記事でも紹介していますが、急速に進んでいる人工知能(AI)の開発も、人類を労働から解放してくれる救世主である一方、もしかすると人類を滅ぼしうるイカロスの翼なのかもしれません。

ネットリテラシーの重要さ

イカロスの翼は、大昔に作られた話ですが、その教訓は現代でも十分通用します。

イカロスという若者は、自分が使いこなせるレベルを上回る能力を手に入れ、その力の使い道を誤ったことによって身を滅ぼしました。

現代社会においては、ツイッターやインスタグラムなどのSNSで同じようなことが起きています。

SNSは容易に情報発信や人との交流ができる便利な道具である一方、その拡散力は凄まじく、一歩間違えると世界中に自分の行為が知れ渡ります。

しかも、SNSを使用する敷居は高くなく、善悪の区別の付かない子供でも簡単に利用できてしまいます。

そうしたSNSに載せて良いことと悪いことの区別が付かない子供が、バイト先での不適切な行為や、学校内でのいじめを安易にネット上に載せてしまい、日本中からバッシングを受けるという痛ましい事件が後を絶ちません。

そのような失敗は、ネットの海に残り続け、消えることはありません。

こうした若者のSNSでの「炎上」は、身の丈に合っていない能力に踊らされて翼が「炎上」してしまったイカロスの姿に重なります。

日常会話での使用方法

「最近の子は小学生でSNSでバンバン発信してるらしいよ」

「それはイカロスの翼だな」



本サイトで紹介している用語一覧は以下です。



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