ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
カタルシス効果とは
カタルシス効果とは、泣いたり大声を出したりして負の感情を吐き出すと、気分がすっきりするという心理的な現象です。
カタルシスは「浄化」や「排泄」を指す単語で、古代ギリシアの哲学者であるアリストテレスが広めました。
感動する映画で号泣した後や、カラオケで大声を出して盛り上がった後に、溜まっていたマイナスの感情がキレイさっぱり無くなったという経験をした方も多いのではないでしょうか。
負の感情を溜め込み過ぎて最後に爆発するよりも、適度に発散することでストレスを軽減した方が心身ともに健康的です。
ストレスが溜まっていると感じた時は、涙や大声と言った形で小出しにしていった方が良いです。
ネットの悪口が無くならない理由は?
今も昔も、ネット上には様々な罵詈雑言が溢れています。
インターネットの掲示板やSNSには、スキャンダルを起こした有名人への不平不満や、嫌いな芸能人への理不尽な文句など、多くの悪口が書かれています。
こうした悪口が無くならないのも、カタルシス効果による影響があるのでしょう。
上述の通り、涙や大声、悪口などで負の感情を吐き出すことはストレスの軽減に繋がり、非常に気持ちの良いものです。
ネットの意見を見て傷ついたことがあるという経験がある方もいるかもしれませんが、ネット上の罵詈雑言は、悪口を他人にぶつけることで快楽を得ているだけの意味のない行為だと気付けば、気にする必要が無いことがわかります。
話し上手は聞き上手?
カタルシス効果を利用し、人とのコミュニケーションに活かすこともできます。
上述の通り、愚痴や悪口の共有という形で負の感情を吐き出すと、カタルシス効果によって気分がすっきりします。
つまり、上手く相手の負の感情を引き出せば、自分の話をせずに相手の話を聞いているだけでも相手の気分を良くすることに繋がります。
そして、気持ちいい感情を引き出してくれた相手として好印象を得ることができるのです。
自分が何を話すかではなく、相手に何を話させるかが重要な場面もあります。
まさに「話し上手は聞き上手」だと言えます。
日常会話での使用方法
「一昔前に記者会見で号泣した議員がいたな」
「カタルシス得られたのかな」
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