ダークパターン:悪意のあるデザインに要注意?(知的な小話164)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ダークパターンとは

ダークパターンとは、ウェブサイトのユーザーインターフェースを悪意を持った形で作成することで、ユーザーに特定の行動をさせようとするようなデザインを指します。

メールマガジンの配信停止やインターネット回線の解約などを行おうとした際に、何度もリンクを踏む必要があったり、解約のボタンがサイト下部の見づらい位置に隠されていたりしたという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

配信停止や解約の方法が分からずに、諦めてしまったという人も少なくないでしょう。

これは、ダークパターンにより、配信停止や解約などといった都合の悪い操作を、あえてサイト上で分かりづらくすることで、顧客の流出を防いでいるのです。

ダークパターンの例

ユーザーの誤認識や誤操作を狙ったダークパターンには様々な種類があります。

ベイト・アンド・スイッチ

ベイト・アンド・スイッチは、ユーザーの意図とは異なった操作をさせる目的で作られたダークパターンです。

あるサイトでは動画を観ようと再生ボタンを押すと、フェイスブックに「いいね」がされるという仕組みが取られていました。

ユーザーの意図しない操作をさせる目的で作られており、非常に悪質なダークパターンです。

強制開示

強制開示は、本来は必要でないはずのユーザーの情報を収集する目的で作られたダークパターンです。

具体例としては、無料メールマガジンの会員登録をするだけにも関わらず、クレジットカード情報や住所といった情報を要求してくるようなサイトが挙げられます。

隠し料金

隠し料金は、支払いの最終段階で、ユーザーが認識していなかった追加料金を請求することで、お金を騙し取る目的で作られたダークパターンです。

毎月500円の利用料だと思っていたサイトが、料金の支払いの時点で実は追加オプションへの加入が必須だと明らかになり、毎月800円の支払いが必要となってしまうような場合、このパターンに当てはまります。

日常会話での使用方法

「解約するの面倒で、同じインターネット回線をずっと使ってるよ」

「ダークパターンに騙されてるな・・・」



本サイトで紹介している用語一覧は以下です。



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