ファントムバイブレーション:鳴っていないスマホに通知がきたと錯覚する理由は?(知的な小話219)

ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。

ファントム・バイブレーションとは

ファントム・バイブレーションとは、携帯電話やスマートフォンの通知を日ごろから気にかけている人が、通知が来ていないにも関わらず、通知が来たと錯覚してしまう心理現象です。

ファントム(phantom)は「幻想の」という意味で、バイブレーション(vibration)は「振動」という意味です。

ファントム・バイブレーションという言葉は、2003年にペンシルバニア州の地方新聞で初めて使用されたとされています。

日本語では幻想振動症候群とも呼ばれます。

スマートフォンをポケットに入れて歩いていると、スマートフォンがズボンと擦れただけにも関わらず着信がきたと勘違いした、という経験がある人も多いのではないでしょうか。

スマートフォンの着信を常に気にかけていると、着信音や振動に敏感になり過ぎるため、脳が外部の別の刺激を誤って着信と錯覚してしまうのです。

スマホ依存の兆候?

ファントム・バイブレーションの原因は、通知を過剰に気にしすぎてしまうことだとされています。

ファントム・バイブレーションが頻繁に起こるという方は、スマートフォンの依存症になりかけているかもしれません。

ラインやツイッター、インスタグラムの普及で、人々は簡単にインターネットを通じてコミュニケーションを取ることができるようになりました。

こうしたSNSの広まりのおかげで、今では地球の裏側にいる人とでもリアルタイムで連絡を取ることができます。

しかし、この便利さの裏返しとして、いつでも「誰かから連絡がきているかもしれない」「早く返事をしないと嫌われてしまう」といった不安に駆られてしまう人も少なくありません。

その結果、鳴ってもいないスマートフォンの画面を、通知がきたと勘違いして何度も開いてしまうことになるのです。

ファントム・バイブレーションは、SNSの普及が生んだ、現代病と言えるでしょう。

日常会話での使用方法

「五年前に死んだ父親からラインが来た!」

「それはファントムバイブレーションじゃなくて心霊現象だ・・・」

本サイトで紹介している用語一覧は以下です。

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