ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
キリスト教におけるエヴァンジェリストとは
エヴァンジェリストとは、ドイツの神学者であるルターが自らのことを指して呼んだ、伝道者を意味する言葉です。
当時のキリスト教は賄賂が横行し、お金さえ払って免罪符を買えば神の許しを得られるといったようなヒドイ状態でした。
カトリック教会が影響力を持ちすぎて、誰も文句の言えない状態が続いていたのです。
そうした中、ルターは古い慣習によって腐敗したカトリック教会に対抗し、プロテスタント(清教徒)と呼ばれる派閥を作りました。
そして、プロテスタントとして、キリスト教の腐敗を正すための運動である宗教改革を行いました。
エヴァンジェリストは福音主義者とも呼ばれ、こうした新たなキリストの教えを啓蒙する者を指します。
IT業界におけるエヴァンジェリストとは
IT業界において、エヴァンジェリストは、新しい技術や製品を社内外に広める存在を指します。
エヴァンジェリストは新たな技術をいち早く理解し、的確にわかりやすく説明できる必要があります。
アップル社やマイクロソフト社は自社の技術を宣伝し世に広めるための「テクニカルエヴァンジェリスト」という役職を設置しました。
どんなに素晴らしい技術でも、周りの人が理解できないと価値がありません。
小難しい技術的な話を多くの人に広めるために、エヴァンジェリストは必要不可欠な存在です。
エヴァンジェリストはイノベーター理論において、「イノベーター」や「アーリーアダプター」に位置していると言えます。
エヴァンジェリストに必要な資質は?
エヴァンジェリストに必要な資質としては、新技術についての深い知識と愛情、プレゼンテーション能力です。
まず第一に、新技術について詳しく知らないと相手に伝える内容がありません。
また、新技術に対して愛がないと、相手に対して熱意をもって情報を提供することができません。
そして、どれだけ新技術について知識と愛を持っていても、プレゼンテーション能力が伴わないと相手に響く伝え方をすることができないでしょう。
このように、多くの能力を兼ね備えた者だけがエヴァンジェリストになることができます。
そうした条件をクリアした者にしかなることができないエヴァンジェリストは、まさに選ばれし伝道者だと言えます。
日常会話での使用方法
「最近はVRでAVが見れるらしいぞ」
「お前、さてはエヴァンジェリストだな」
本サイトで紹介している用語一覧は以下です。