順序推理の解き方|条件を図にするコツと例題2問

「赤は青より左」「黄は赤のすぐ右」。一つずつなら簡単な条件でも、頭の中でカードを動かしていると、別の条件を忘れてしまうことがあります。

順序推理は、位置や前後関係の手がかりから、並び方を絞る問題です。まず空欄を描き、条件を短く書き直すと、どの候補が残っているかを追いやすくなります。4枚と5枚のカードで試してみましょう。

「より左」と「すぐ右」を分けて読む

最初に、位置を左から1番、2番、3番……と数えることにします。そのうえで、条件が何を指定しているかを分けます。

  • 赤は青より左:赤の位置番号は青より小さい。隣同士とは限りません。
  • 黄は赤のすぐ右:赤の次の位置に黄があります。「赤・黄」を一組として扱えます。
  • EはCの3つ右:位置番号の差が3です。CとEの間には2枚あります。

「右にある」を、勝手に「すぐ隣」と読み替えないことが大切です。また、まだ決まっていない場所へ仮に置いたカードと、条件から確定したカードは、区別しておきましょう。

例題1 4枚のカードを並べる

赤・青・黄・緑のカードを、左から4か所へ1枚ずつ並べます。各カードを1回ずつ使い、空欄は残しません。次の3条件をすべて満たす並び方は何でしょう。

  1. 赤は青より左にある
  2. 黄は赤のすぐ右にある
  3. 緑は両端ではない

左から:[1][2][3][4]

ヒント1を見る

「赤・黄」を、順番の決まったひとかたまりにしてみましょう。この組を置ける場所は3通りあります。

ヒント2を見る

赤・黄が2番と3番にあると、空いているのは両端だけです。緑の条件を守れるでしょうか。

答えと解説を見る

答えは、左から[赤][黄][緑][青]です。「赤・黄」の位置を、漏れなく調べます。

  • 2番と3番:緑を置けるのが1番か4番になり、「両端ではない」に反します。
  • 3番と4番:赤より右は黄で埋まっています。青を赤より右に置けません。
  • 1番と2番:残りは3番と4番。緑は両端ではないので3番に入り、青が4番に入ります。

最後の配置では、赤は青より左、黄は赤のすぐ右、緑は両端以外です。ほかの置き方を除いたうえで全条件を満たす配置が残るので、答えは一つに決まります。

一つ見つけたら、ほかの候補も確認する

条件に合う並び方を見つけることと、それしかないと確かめることは、別の作業です。途中で「たぶんここ」と決めたところがあれば、別の位置でも条件を満たせないかを確認します。

例題1では、赤・黄の置き場所を先に選ぶことで、調べる候補を3通りにまとめられました。すべてのカードをばらばらに動かすより、隣接が決まった組や、置ける場所が少ないカードから見ると整理しやすくなります。

手が止まったら、候補を二つ以上残したまま分けて試しても構いません。その際は「この配置だと緑が端になる」のように、候補を外した理由を条件と結びつけて書きましょう。

例題2 間に2枚あると、どこまで決まる?

A・B・C・D・Eの5枚を、左から5か所に1枚ずつ並べます。各カードは1回ずつ使い、空欄は残しません。

  1. BはAのすぐ右にある
  2. EはCの3つ右にある。つまり、CとEの間には2枚ある
  3. DはCより左にある

左から:[1][2][3][4][5]

条件をすべて満たす並び方を考えてください。

ヒント1を見る

まずCとEの場所に注目します。5か所の中で、位置番号の差が3になる組は何通りあるでしょう。

ヒント2を見る

Cが1番目だと、DをCより左に置けません。もう一つの組を調べましょう。

答えと解説を見る

答えは、左から[D][C][A][B][E]です。

  1. EはCの3つ右なので、CとEの位置は「1番と4番」か「2番と5番」です。
  2. Cが1番だとDを左へ置けないため、Cは2番、Eは5番に決まります。
  3. Cより左にある唯一の位置、1番にDを置きます。
  4. 残った3番と4番に、A・Bをこの順で置きます。

BはAのすぐ右。CとEの間にはA・Bの2枚があり、DはCより左です。CとEの位置の候補をすべて調べ、残る配置も一つなので、これが唯一の答えです。

条件を一つ外すと、答えが増える

例題1から「緑は両端ではない」を外したら、どうなるでしょう。残るのは「赤は青より左」「黄は赤のすぐ右」の2条件です。

残る並び方を見る

条件を満たすのは、次の3通りです。

  • [赤][黄][青][緑]
  • [赤][黄][緑][青]
  • [緑][赤][黄][青]

赤・黄を一組にすると、青はその組より右。緑はその前、組と青の間、青の後ろに置けるので、この3通りで全部です。

元の答えも成立しますが、それだけに決める理由はなくなります。複数の候補が残ったときは、読み落とした条件がないかを見直し、なければ「一つに決まらない」と判断することも必要です。

空欄を描く、位置関係を写す、候補を絞る、元の条件で確かめる。この流れは、条件から結論を導く演繹法を、手元のカードで試す練習になります。

条件を少しずつ整理して解くのが好きなら、作者のパズルアプリ一覧から、気になる作品も探してみてください。

考え方の参考:UC Berkeley CS 188「Constraint Satisfaction Problems」。決めたい対象・候補・制約を分ける枠組みを紹介しています。カードの条件と解説は本記事用に作成しました。

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