岩石循環は、岩石が融解、冷却、風化、堆積、変成などを通して別の岩石へ変わる関係を示す模型です。火成岩→堆積岩→変成岩の順に、すべての石が同じ道を一周するという意味ではありません。
三つの分類は、でき方に注目する
| 岩石 | でき方の入口 | 例 |
|---|---|---|
| 火成岩 | マグマなどが冷えて固まる | 花こう岩・玄武岩 |
| 堆積岩 | 堆積物が固まるなど | 砂岩・泥岩 |
| 変成岩 | 既存の岩石が固体のまま変化 | 片麻岩・大理石 |
色や硬さだけで三分類を即断することはできません。たとえば白っぽい石でも、鉱物、組織、周辺の地質を調べる必要があります。石灰岩のように、生物や化学的な沈殿が関わる堆積岩もあります。
同じ岩石から、複数の道へ進める
マグマ → 冷却 → 火成岩 岩石 → 風化・侵食・運搬 → 堆積物 → 固結 → 堆積岩 岩石 → 熱・圧力など(固体)→ 変成岩 岩石 → 融解 → マグマ
火成岩が直接変成岩になる場合も、変成岩が地表で砕けて堆積物になる場合もあります。堆積物が一度たまったあと再び運ばれることもあり、一本道の輪にすると過程を見落とします。
変成と融解を区別する
変成作用は、元の岩石が固体のままで鉱物や組織などを変える過程です。溶けてマグマになり、それが再び固まる過程とは分けます。高温という言葉が共通でも、状態が違うのです。
説明用に、岩石のカードに「熱を受ける」と書いたとしても、それだけでは次の分類を決められません。溶けたのか、固体として変化したのかという条件を追加する必要があります。実際の岩石では複数の過程が重なり、部分的な融解などもあるため、入門の矢印だけで履歴をすべて再現できません。
地図のように読むと分かりやすい
循環図は、石一個の必須コースではなく、行き先の候補を示す路線図のように読めます。「今の石の特徴は何か」「前の状態の手掛かりは残るか」「変化に必要な環境は何か」と順番に考えます。
川原で見つけた丸い石なら、丸さは運搬の手掛かりになり得ますが、それだけで火成岩か堆積岩かは決まりません。岩石の種類と、後から受けた表面の変化を分けると、観察が整理できます。