ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
クォーターライフ・クライシスとは
クォーターライフ・クライシスとは、20代後半~30歳頃の年齢になると訪れる、自身の人生に対する不安や危機感を指します。
クォーター(quarter)は「四分の一」、ライフ(life)は「人生」、クライシス(crisis)は「危機」を指す英語です。
人間の寿命を100年だとすると、25歳が人生の四分の一だということになります。
人は皆、20代後半になると大人としての生活に慣れ、具体的に自分の将来についてイメージを持てるようになります。
その結果、「このまま今の仕事を続けていいのだろうか」「お金が全然貯まらない」「結婚相手が見つからない」といった悩みを抱えるようになります。
そうした人生における低迷期のことを、クォーターライフ・クライシスと呼んでいます。
人生の四分の一を過ぎたころに、自身のキャリアや将来の生活に対する不安が訪れるのは自然なことです。
もしもあなたが20代後半~30歳ぐらいで、漠然とした不安や緊張に襲われていたとしても、自分だけに起きていることではないと知れば、少しは楽になるのではないでしょうか。
陥りやすい人の特徴
クォーターライフ・クライシスは、イギリスの心理学者であるオリバー・ロビンソン博士が論文の中で発表したものです。
その中で、クォーターライフ・クライシスに陥りやすい人として「意欲の高い人」という特徴が挙げられています。
やる気に満ち溢れ、向上心のある人は、高い理想と自分の現実のギャップに苦しみやすいです。
意欲が高く、自分の将来に期待していた人は、いざ大人になってみた時に繰り返される平凡な毎日にストレスを感じてしまいやすいです。
高い目標を持つことは自身を力を向上させるために重要ですが、平凡な現状に満足することも重要なのかもしれません。
ちなみに、そうした理想と現実のギャップを認知的不協和と言います。
日常会話での使用方法
「社会人4年目になって全てのやる気を失った…」
「クォーターライフ・クライシスだね」
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