何が存在し、どのような種類のものが世界を成り立たせるかを問います。物体だけでなく、数・性質・出来事なども論点になります。
まず、身近な例で考える
同じ赤い積み木が二つあるとき、積み木とは別に「赤さ」が存在するのかを考えます。
存在を証明する単一の方法の名前ではありません。分野によって採用する存在の捉え方も違います。
何がある?:机・数・出来事
どういう種類?:物体・性質・関係
どう知る?:認識論の問い
存在するものを、どの種類に分けるか
目の前の机は触れられます。一方、数の3や、明日の約束には同じ仕方では触れられません。それでも計算や行動の説明に登場します。これらをすべて同じ種類のものと考えるのか、異なる種類として扱うのかが問いになります。
存在論では、物体・性質・関係・出来事などの分類そのものも検討します。「赤い机」と言うとき、机に加えて赤さという対象を認めるべきか、机についての述べ方で十分か、という違いがあります。
存在の問いと、知る方法の問いを分ける
閉じた箱にコインがあるかという問いと、箱を開けずにそれをどう知るかという問いは違います。前者は何があるか、後者は知識の根拠に関わります。両者は関連しますが、知らないことから存在しないとは結論できません。
逆に、ある言葉を使えるだけで、その言葉が指すものが独立に存在すると証明したことにもなりません。物語の登場人物を語れることと、その人物が現実の街に住んでいることは別です。
情報整理のオントロジーとの関係
情報科学でも、ある領域の概念と関係を整理したものをオントロジーと呼びます。図書の著者・作品・版を分けるような用途です。哲学の問いとつながりはありますが、データ設計の分類表が存在論全体を解決するわけではありません。
自分で確かめる小問
「見えないから存在しない」は十分な議論?
見えることだけを存在の条件にできるかが問題です。観察できないものを認める理由や、間接的な証拠も検討する必要があります。
参考資料
本文の場面・数値例は、定義を理解するための説明用作例です。