ここでは、日常会話で使える知的な小話と、実際の使用例を紹介します。
マキャベリズムとは
マキャベリズムとは、イタリアの政治思想家であるマキャベリによって提唱された、非道徳行為であっても国家の利益の増進のためであれば許されるという考え方です。
マキャベリは著書『君主論』の中で、「君主は獅子のごとくたけだけしく、狐のごとく狡猾でなければならない」としています。
国の利益のためには、軍事力や陰謀を使う必要が生じる場合があり、手段を選んでいられないというマキャベリの考え方がよくわかる一文です。
国を維持するという重大な仕事の前では、きれいごとは言っていられないのです。
転じて、マキャベリズムは目的のためには手段を選ばないという考え方を指し、そうした思想の持ち主をマキャベリストと呼びます。
マキャベリストの特徴として、愛想が良くて人心操作に長けており、平気で嘘をつくことが挙げられます。
ダークトライアドとは
心理学の分野には3つの邪悪な性格特性があり、ダークトライアドと呼ばれています。
ダークトライアドは、①ナルシズム、②サイコパシー、③マキャベリズムの3つの特性です。
①ナルシズムは自己愛を指し、自分への陶酔と他者の排除に繋がる性格特性です。
②サイコパシーは反社会的な人格を表し、良心の欠如や他社への無共感が特徴です。
③マキャベリズムは上述の通り、目的の達成のためならどんなことでも行うという特性です。
こうした3つの特性を持つダークトライアドは、他者を騙して搾取をし、自分は特別だと感じる傾向にあります。
その結果、表面上は何事も恐れず、自信たっぷりで堂々としているように映ります。
また、相手を利用するためには、上辺だけのお世辞を言ったり、愛想良く振舞ったりすることも欠かしません。
そのため、ダークトライアドの男性は、女性の目線から魅力的に映りやすいということが明らかになっています。
ダークトライアドに更に1つの邪悪な性格特性であるサディズム(加虐性愛≒人の苦しむ姿に喜びを得る嗜好)を追加してダークテトラッドという場合もあります。
ちなみに、ギリシア数字でトライは「3」を、テトラは「4」を表します。
日常会話での使用方法
「マラソン、最後まで一緒に走ろうな」
「お前マキャベリストだな!」
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