遺伝的浮動とは?有利でなくても、偶然で遺伝子の割合が変わる

どの対立遺伝子が次世代に伝わるかの偶然によって、集団内の頻度が変わることです。小集団で影響が大きくなりやすい仕組みです。

まず、身近な例で考える

赤玉と白玉を半分ずつ入れた袋から少数を取ると、半々にならないことに似ています。

有利な形質だから増える自然選択と区別します。実際には両者が同時に働きます。

初めは赤50%・白50%
有限個を偶然に受け継ぐ
次世代で割合がずれることがある
色の有利さに差がない模型でも、少数を選ぶと割合は揺れる。

玉を引く模型で、標本のゆらぎを見る

赤玉と白玉が5個ずつある袋を考え、よく混ぜて一回ごとに戻しながら4回取り出します。赤2・白2に限らず、赤3・白1や赤4・白0も起こります。どの玉が選ばれやすいかに違いがなくても、少ない回数では割合がずれます。

これは遺伝的浮動を直感的に捉える模型です。実際の繁殖はもっと複雑ですが、次世代へ伝わる遺伝子が有限個の抽出になることによる偶然性に注目できます。

小さい集団で、変化が目立ちやすい

同じ半々の集団でも、少数が次世代を作る場合は、多数が作る場合より割合が大きくずれやすくなります。ある対立遺伝子が失われたり、すべてを占める固定が起きたりすることもあります。

集団が急に小さくなるボトルネックや、少数の個体から新集団が始まる創始者効果は、浮動が重要になる場面です。後で個体数が増えても、失った変異が自動的に戻るわけではありません。

自然選択と、増える理由を比較する

自然選択では遺伝する違いが繁殖成功の差に関わります。浮動では、その差を前提にしなくても偶然で頻度が変わります。実際の集団では両方が同時に働くため、割合の変化だけで原因を一つに決められません。

自分で確かめる小問

玉を4回引いたら、必ず半々になる?

いいえ。半々は一つの可能な結果です。公平に選ぶことと、少数の結果が必ず同じ割合になることは違います。

参考資料

本文の場面・数値例は、定義を理解するための説明用作例です。

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