モーラは、音の長さやリズムなどを分析するときの単位で、日本語では「拍」とも呼ばれます。音節や文字数と一致するとは限りません。ここでは標準的な日本語の数え方を例にします。
目次
三つの語を数える
「かさ」は、か・さで2モーラです。「きゃく」は、きゃ・くで2モーラです。小さいゃを別の一拍として数えるわけではありません。「きって」は、き・っ・てで3モーラになります。
「ほん」は、ほ・んで2モーラですが、典型的な分析では1音節です。「こう」は、こ・うという長い母音に当たる部分を2モーラとして扱います。仮名を単純に一文字ずつ数えるだけでは、拗音などでずれます。
きゃく:きゃ/く
きって:き/っ/て
がっこう:が/っ/こ/う
モーラと音節は別の切り口
音節は母音などの核を中心にまとまる単位です。モーラは、音節がどれほどの重さを持つかなどを捉えるのにも使います。一つの音節が複数のモーラを持つ場合があるため、どちらを数えるかを先に決めます。
リズムの説明に便利でも、発話の各モーラが時計で測って完全に同じ長さになる、という意味ではありません。話す速度や音の種類、強調によって実際の長さは変わります。
短い確認問題
「がっこう」を数えると、が・っ・こ・うの4モーラです。「ちょう」は、ちょ・うで2モーラです。音節数と文字数も別に書き出すと、単位の違いを確かめられます。
よくある疑問
俳句の五・七・五は文字数ですか?
一般に日本語の拍で考えます。拗音、促音、長音などがあるため、見た目の文字数だけで判断するとずれる場合があります。
参考資料
定義と論点を確認するための資料です。本文の身近な場面と数値は、理解のために作成した例です。
同じ言葉を、文字・モーラ・音節で数える
| 言葉 | 仮名の文字数 | モーラ数 | 典型的な音節分析 |
|---|---|---|---|
| きゃく | 3 | 2(きゃ・く) | 2 |
| ほん | 2 | 2(ほ・ん) | 1 |
| がっこう | 4 | 4(が・っ・こ・う) | 2 |
表は標準的な日本語の例です。文字の数え方、音節分析、方言・発音の違いをそろえて比較します。拍の数が同じでも、録音した各部分の時間が完全に等しいとは限りません。「いくつあるか」と「何秒続くか」は別の測定です。